空の境界 第三章「痛覚残留」初日舞台挨拶 テアトル新宿

何時出向こうとも深夜には変わりないし、何時まで経っても席が取り辛いのも変わらないという事が分かったので、舞台挨拶付きを選択。しかし、よりにもよって雪が降るとは想定外orz。
しかし、綺羅星のごとき声優さんを生で見れて、生でその声を聞けるのは、やはり良し。特に、坂本真綾能登麻美子という、ある意味「対極」に位置する二人を同時に見る機会など、なかなか無いかもしれない。まあ、舞台挨拶は、本当に挨拶程度で、時間もほんの僅かだったのだが。
作品の方は、作画は相変わらず好調。充分そのクオリティを維持している。「写実的心象派」と呼べるシーンは、ほんの数カット程度だったけどw。その分、「動き」の面で迫力を出していた。
そして、今回の見所は、やはり女性声優二人の競演、というか血みどろの死闘。あ、これじゃ聴き所かw。
この坂本真綾能登麻美子は、共に「イノセンス」を感じさせる声の持ち主だ。しかし、その立ち位置はある意味「対極」。
無垢故に他を拒絶し、自らも傷付けかねない鋭利で繊細な声を持つ坂本真綾
全てを受け入れ、取り込んだもの全てを浄化に導く柔和で包容力のある声を持つ能登麻美子
そんな二つの声が、共に殺人鬼として登場し、互いに血みどろの死闘を繰り広げるのだから、その演技の迫力たるや、もう音を聞いているだけで失禁しそうなくらいだw。
この第三章の魅力は、この声の力による部分がかなり大きいだろう。
実際の所、お話としては、あまりに分かり易すぎて若干拍子抜け。というか構成が上手くなく、情報の提示タイミングがちぐはぐで、その為登場人物が無能ではないか、と思ってしまうような部分もあった。まあ、これも原作の未熟さから来ているモノなのかも知れないのだけれども。ただ、後もう少し、痛覚=生の尊さを描く、という構成に気を使って欲しかった所。