DARKER THAN BLACK NIGHT ロフトプラスワン

硬派というか渋めというか、作品の出来は良いのに世間的には今一つ盛り上がっていないこの作品だが、作り手的にはかなりの手応えを感じているのだろう、結構硬派なイベントになっていた。いや、イベント的には、主役の木内秀信を中心に、和気あいあいとゆるい雰囲気のイベントだったのだが、登壇者が、プロデューサー陣、脚本シリーズ構成、キャラデザとそうそうたるメンバー。ここまで作り手が揃っているイベントはそうは無い。岡村監督の下、この作品の作り手としての自信が彼らを表に出させたのだろう。
観客からの質問に答えるコーナーとかもあったのだが、それには原案の岡村監督はまるで答えず。「作品で描かれた事だけが公式です」との事。これでは質問コーナーをやる意味が無いw。
しかし、そんな所からもこの作品が如何にして作られたのかが透けて見えてくる。岡村監督はプロットを出すだけでその後の制作にはほとんど口を出さなかった様子。(未咲以外はw)いい意味で「投げやり」な感じで作られていたらしい。そうする事により、若手の何かを作りたいという意志と個々人の感性がそのまま作品になっているのかもしれない。作品自体の、どこか取り留めの無い、それでいて雰囲気のある世界観がそうやって作られたと思うと、妙に腑に落ちる気がした。
この時期にこんなイベントをやると、当然気になるのが続編の話だが、具体的な話はで無かった。しかし、意欲はあるらしい。是非形にして欲しいものだ。