魔法先生ネギま! 216時間目 愛は幻??

今回は亜子編だった。てっきり、ここはパル編に移って、一気に新展開だと思ったんだけどなあ。
何にしても、この展開って、本当に麻帆良祭の再現のような感じ。丁度、ネギにとっての一大事(「ナギとの再会」or「試練としての新技獲得」)が終わった後に、本筋とは直接関係無い、ちょっとほっとする亜子との恋愛話、という風に。
しかし、ベタベタな恋愛話は久しぶり。おそらく、亜子にとって一応の決着がつくエピソードになるであろうし、多いに期待したいところだ。背中の傷のエピソードとかも明かされるのかな?

  • 時間管理と情報管理

それにしても、なかなか綱渡り的な構成の時間経過になっている。
まず、今回の冒頭シーンは前回の明日菜とネギの再会シーンの数時間前だという。
やはりこのオスティアにはネギ達と共に亜子達も同行していた。まあ、闘技団一座全員で移動しているとすれば、それほど不思議ではない。
そこで、亜子と「ナギ」のやり取りを見て、問題意識を深めるアキラ達。
その後、ナギはネギに戻って街の偵察に。この時、トサカに変身シーンを見られる。
そして、その姿で出歩いていた所で明日菜と出会う。(214時間目)
そこでラカンとも合流し、その足で木乃香、刹那、楓チームと会合。(215時間目)
そして、ネギは最強チームとラカンとも分かれ、一人まだネギの姿の時に亜子と出会う。
まるで、麻帆良祭の亜子編の時のような時間の跳躍だ。もしかしたら、反復を狙っているのかも。このあたりの時間の詰め方にも面白さを感じさせる。
ところで、この時間経過の構成で上手い機能を果たしているのが、情報管理。実際には、情報の分断されたグループが合流する際には色々と情報交換の手間がかかるのだが、前回の突然の出会いなどで、それを上手く回避している。シーンの裏には、それなりに綿密な情報交換があったのだろう。
それから、面白いのが亜子の「ネギ」に対する認識。亜子はネギはゆーな達と一緒に居たと認識していた。もちろん、ゆーな達はネギと亜子達が一緒に居ると思っている。この情報の齟齬はどのように解消されるのだろうかw。

  • コタと夏美

大人として長く生活しているコタロー。その姿が板につき、より逞しくなっているようにも見える。庇護の対象としてみるべき男の子が自分よりも頼りになりそうと思ってしまう時、やはり女の子としては魅力的に見えてしまうだろう。そんな感情を否定しようとしているような夏美だが、そういった抵抗は、感情をより意識させてしまうもの。一体この2人どうなることやら。

  • 亜子失恋作戦

ハッピーエンドが無いという、亜子の恋。アキラ達は上手く失恋するしかないと考える。振られるにしろ、恋人として死別するにしろ(w)、辛い結果には違いない。奴隷とか、病弱とか、いつのまにやら尾ひれもついて、かなり深刻な事態のようになってきている。とはいえ、この様な心の問題は状況によっていくらでも変化するもの。上手い具合に収まる事を願おう。
ま、亜子もネギ君を好きになっちゃえば万事オーケーでしょw。(問題の先延ばしとも言うけどw)

  • 亜子の啖呵

クラスメイトの中でも大人しい部類に入る亜子だが、そんな彼女が、奴隷という身分的にも貶められた状況の中で、大の男で力もあるトサカに対して、一歩も引かずに啖呵を切る。人の痛みに過敏に反応し、人が傷付く事を嫌う優しい心根の彼女だけれども、その心は決して「弱いから優しい」のではなく、真に思いやりからくる優しさなのだろう。むしろ、人を気遣う時にはこの様に強い心が見えてくる。もしかしたら、背中の傷もこのような心根に何か関係があるのかも。
なんにしても、今回は恋するナギ様に対する気持ちから来る強さでもあるだろうが。

  • トサカと亜子

ネギは本来の姿に戻って偵察に出る。お尋ね者も多く集まる祭の最中は、その方が都合が良いと言う判断だという。まあ、概ねその判断は正しいのだろうが、その変身シーンをトサカに見られるという大失態をやらかす。これは後々尾を引くだろう。一番怖いのが、亜子が絡んでくる事。ナギにとっての弱点は亜子達であるのは明らかだし、そんな「配下」を攻略する糸口として、「将」の古傷をちらつかせるほど効果的なものは無い。アキラ達が亜子にナギの正体がばれる事を恐れているが、それ以前に亜子に最悪の形で情報が伝わる事になりそうだ。これが逆に上手く転じてくれれば良いのだが。

  • トサカの過去

つまり将来は明日菜の臣下筆頭という事? いやいやどうも彼は、この旧ウェスペルタティア帝国国民の末裔らしい。一度奴隷の身分に落とされ、金を稼いで開放された解放奴隷の子のようだ。つーか、本当に奴隷長とは血が繋がっているのだろうかw。彼がそんな難民であったとすると、大戦時のナギの活躍が一体どのように伝わっているのか気になる所だ。より根深いナギに対する憎悪を抱えている可能性もあるだろう。
それにしても、驚愕の事実が一つ。幼少のトサカを連れて歩く女獣人は奴隷長の若き日の姿だろう。・・・顔の毛深さが違う! もしかして歳をとると獣人化が進んで、ぬいぐるみ化するの? じゃあ、例えばアリアドネーのJ・フォン・カッツェとかも、もしかしたら未来にはぬいぐるみに・・・。いいかもw。