セキレイ秋祭り Zepp Tokyo

白状すると、セキレイと言う作品に引っかかったのは、物凄く些細な事から。サウンドステージの脚本を都築真紀がやるという話から一応その世界観を知っておこうと思ったのが最初。それまで、興味のカケラも無かったり。
しかし、実際に見てみると、娯楽アニメとしては実に良い。エロ・アクション・ドラマが万遍無く詰め込まれ、絵や声もその魅力を充分引き出す力を持っている。脳みそを空っぽにして楽しむ事が出来る作品だ。
そんなこんなで、イベントの方は付け焼刃的に出向いたのだが、かなり楽しめた。企画そのものは「ひだまつり」を彷彿させるところがあったりと、どうも同じ人がやっているっぽい。1話分の先行上映除きそれほど作品自体にからむ内容ではなかったのだが、この作品の場合はそれで充分だろう。観客は出演者の声優を見ることをメインの目的にしているだろうし、それを受けて、声優を弄る内容に終始していた。
そして、なにより歌。もちろん、OP・EDは期待していたのだが、まさかサウンドステージの挿入歌まで歌ってくれるとは思わなかった。(サウンドステージの挿入歌・・・、ああ、リリカルパーティではなあ・・・。)
それから、新EDとして早見沙織がソロ曲を披露したり。
で、この早見沙織が実に落ち着いていて、歌も上手い。どうやら彼女は、現在活躍している主役級声優の内、最年少に近いようなのだが、到底そうは思えないくらい堂々たるものだった。歌も、歌い上げる系でかなりの迫力。ビートのきいた熱い曲を歌わせれば、相当客を乗せられるのでは無いだろうか。
そういえば、ほぼ一年前にイベントで彼女を見た事があったのを思い出した。あの時からとてもしっかりとした人だと思ったけれども、実力も相当つけている感じ。将来が楽しみだ。
そして、年少声優と言えばもう一人、花澤香菜
この人は、本当に芸人だ。もうステージ芸人としてのキャリアが違うのだろう。他の声優も「彼女に任せる」くらいの雰囲気があったり。それに歌も、彼女のロリ声に合わせた歌を、こちらの望む様に歌う。彼女がステージ上で「外す」事がありえないのでは無いかと思えるくらいだ。
このイベント、これ以外にも、阿澄佳奈トークの切れっぷりとか、井上麻里奈のかっこよさとか、ゆかなのエロカワぶりとか色々あったのだが、なにより10代声優の才能の印象が強烈に残ってしまった。
そういえば、アニメ界最大級のイベントに幾多のアイドル声優が揃ったのは先週の事だった。アレはある意味、当代活躍中の声優にとって頂点を極めた刻だったのかもしれない。
そして、その翌週にこれらのイベントを見せられると、色々考えてしまう。
今、アイドル声優の新人トップランナーとして、平野綾がいるのは間違いないだろう。そして、そんな彼女を追いかける形で「新しい潮流」の様なものが来ている。そんな気配を感じる。

セキレイ サウンドステージ 01

セキレイ サウンドステージ 01