TVアニメ『図書館戦争』“関東図書隊緊急フォーラム 杉並公会堂大ホール

なんだか外はひどい雨で、ホール内に留まらざるをえないなど、憂鬱な気配が漂う。場所も駅から少しあるし。しかし、イベントとしてはなかなか面白かった。
女性声優はアイドルというよりも実力派に属するべき井上麻里奈沢城みゆきの二人。そして、男性声優はアイドルとしても人気が高いらしい前野智昭鈴木達央、プラスしてお目付け役の鈴森勘司。どう考えても、勢いからして観客は女性陣が強い布陣となっていた。基本、鈴木達央がペースを作って、女性客がキャーキャーという展開が多い。男性客も負けじと、鈴木達央ヤオイ攻撃に即座に対応するなど存在を主張していたが。
いやいや、結構男女のバランスが絶妙で、いい感じのイベントだったと思う。内容的には、何故か男性陣だけが匍匐前進競争をしたり、男女別れてラジオでやっていた連想ゲーム的なもので戦ったりとか、実際のラジオ内での決着から男性陣の罰ゲームシーンの映像を流すとか。やっている事は良くある事だけれども、男性陣のボケと女性陣のつっこみが絶妙で、全然あきさせなかった。
それから、おたよりコーナー(終わってしまったラジオで読みきれなかったもの)では、作品で印象に残っているシーンのセリフを言ったりとか、ラブシーンのセリフを言わせあったり。壇上の誰もが結構な売れっ子だし、この作品のように過去のもののセリフなどなかなか言えないものと思うのだが、結構本気で思い出している辺り、この作品に対する思い入れを感じる事ができた。
その他、未放送話を途中までと、原作短編を作者自らがシナリオに直した生ドラマなど。
なんというか、この作品自体「勝ち組」という感じ。つまり、アニメファンのみならず、一般の視聴者も引き込んで結構成功したので、作品に対して明確な自信をもってイベントにも臨んでいる事を、キャストの態度とかからひしひしと感じる。罰ゲームとか、会場にかかっているお金自体かなりのものだと思うし。
色々な意味で幸福なイベントだった。