なかのアニメ文化祭トークショー「浴衣DEトーク まだまだ夏は終わらnight」 なかのZERO視聴覚ホール

休日の合間とは言え、平日に結構飛び込みで現れた謎のイベント。どうやら、今年初めて開催される中野区アニメ文化祭の一環として企画されたものらしい。それもオープニングイベントの様なものだとか。確かに、アイドル声優トークイベントなどは、オタク的な企画として最も勢いがあるものだけれども。しかし、声優のチョイスは少し謎。アイマスかエレメンツか。結局、MCショッカーO野の友達という事らしい。アシスタント貝原怜奈からすると、彼のネットラジオの拡張版の様なものなのだろう。
イベント内容は、OPにアニソン2曲、三人にアニメ関係のアンケートを行った結果のトーク、お絵描きしりとりゲーム、萌えボイス対決、そしてじゃんけん大会、EDにアニソン1曲と、極めてオーソドックスな構成。
まず、会場全体が明るい視聴覚室にするっと浴衣姿の三人が登場し、簡単に歌い始めてしまう。がっつり盛り上げる事の出来るこの三人を狭い会場で贅沢に使ってしまい、なんだか勿体無い感じ。当初、観客も戸惑い気味だった。しかし、そこはエレメンツの二人がカバー。下田麻美がコールを要請すると、それにあわせて狩野茉莉が暴走。二曲が終わった時には充分会場は暖まっていた。
その後もまりまりの暴走は止まらない。次のトークコーナーでは、アニメについて色々と聞く予定だったようなのだが、何故か途中からキャラの物まね大会になってしまう。まりまりは自分の思いつく物まねを次々と繰り出し、いつまでたっても止まらない状況に。うやむやの内にトークは終わっていた。ある意味、一番アニメトークイベントらしいコーナーだったのにw。
次のゲームコーナーでもまりまりは怪しい活躍を。しりとりを絵で表現すべきなのに、黒マジックで塗りつぶして「黄色」とか。真面目に答えて最下位の長谷川明子が抗議するも開き直る始末。会場からのブーイングを誘いながらもまるで憎めない彼女は最強だった。そんな状況に手足をじたばたして悔しがるアッキーも可愛い。
次の萌えボイス対決ではランダムに観客を一人選びその人に対してセリフを言うという、かなり美味しい、むちゃな展開。さらにはその点数の付け方も選ばれた観客が決める。しかし、選ばれたどの観客も実に心得ていて、上手いこと展開させていた。正に出演者と観客が一つになってイベントが盛り上がってる感じだった。この辺りの観客を弄るテクニックは、イベントMCの第一人者ショッカーO野の実力だろう。萌えボイスは、結局アッキーが実にリアルっぽい告白台詞を決めて、全体優勝に。なんだかんだで長谷川明子の可愛らしさがクローズアップされるゲームコーナーだった。
因みに、この時あさぽんは萌えボイスのお題で「世界のナベアツ」を引いてしまう。会場は大盛り上がりで、彼女の芸人魂を見るも、ある意味貧乏くじ。まりまりの調教とか、アッキーの夫とか、一番頑張っているのにいろいろ報われない彼女に同情してしまう。
じゃんけん大会やEDの歌でも和やかな雰囲気で、実に楽しいイベントだった。ゲスト、MC、そして観客、その全員の質が高く、それゆえのイベント成功と言えるだろう。
なお、この中野のアニメ祭のメインステージは、27日の「アニソンパワー」だとか。これは、以前上野公園でやったアニソンカーニバルの繋がりらしい。このライブ、2006年に参加した事があるが、全55曲を歌うという、それはもう凄いライブだった。今回は、何と70曲以上を予定しているという。経験として、ライブは30曲を超えた辺りから、普通のライブとは全く違う感覚になっていく。高揚状態から戻れなくなり、起きたまま夢見心地になってしまうのだ。それが70曲とかになると、一体どのような事になるのだろうか。
うーん、行きたいなあ。