魔法先生ネギま! 228時間目 ネギ・パーティ集結!

一応バトルも一段落。各キャラ手の内を少しだけ明かして、次のバトルへの足がかりになっている。特にフェイトとフェイト美少女軍団(^^)の紹介になったという事だろう。

  • フェイトvs.コタロー

転移で逃げるコタローと追うフェイト。明らかにコタローが侮りすぎ。まだ転移魔法も覚えたて(おそらくそうだろう)だというのに、どうして振り切れたと信じられるのだろう。フェイトの唱えた「追跡魔法」は、コタロー達を見逃さなかった。
フェイトの「石化の邪眼」を受けて、半身だけ石化するコタロー。なんとか半分レジストしたという事か。のどかという足手まといが居たとはいえ、多くの面でコタローはフェイトよりも格下という事だろう。

  • のどか退場?

やはり諸刃の剣ともいえるのどかの読心能力。相手にとって危険なものは、自分にも危険なのだ。フェイトが「永久石化」をしようとするのもうなずける。もしこれをのどか自身が受けていれば、ネギの故郷の人々と同じく、木乃香が成長する未来まで動けない、正に死んだのと同じ事になっていたのだろう。
しかし、石化は「いどのえにっき」を石にしてしまったようだ。これは直るのか。直らなかった場合、のどかの能力はかなり減ったといわざるを得ず、結局戦況から脱落する事になりかねない。AFは人と違って直す術は有りそうに思うが、その為の一時離脱くらいはあるかもしれない。

  • フェイトの素顔

案外フレンドリーで笑ったw。「フェイトって呼んでね」ってw。この気さくさはのどかの能力を通しているからなのだろうか。
石化する前に、ほんの少しだけテルティウム、いやフェイトの心を読めたようだ。最後の最後、のどかはフェイトに目的を聞いている。これがどの程度フェイトから情報を引き出せたかが気にかかる。
ただ、この時点でも気になる事が。日記によると、フェイトは「現実世界の人間である」のどかを倒すのが、本意では無いと思っていたようだ。なら、魔法世界人ならば気にしないのか。現実世界人へ気遣いを向けるとして、魔法世界人に対しては「消して当然」とでも思っているのだろうか。事実、彼はこの直前、魔法世界の人々を無差別殺戮しかねない「冥府の石柱」を落とそうとしたばかりだし。この一文からも、彼の計画の目的が、魔法世界を滅ぼし現実世界を生かそうとする事である可能性に繋がるかもしれない。

  • 創造主はどこに?

テルティウムはラテン語で「第三」とか。早い話、人造人間キカイダー03という事か。1号と2号もいたりして。確かにこの名を嫌うはずだ。
それにしても、彼が「人形」である証拠が増えるにつれて、気にかかるのはその創造主だ。創造主は何を目的としてフェイトを作ったのだろうか。
おかしな事に、フェイトとその同列の仲間の存在は確認できるのに、その上位の存在の気配はかなり希薄だ。フェイトが自分の意志以外で動いていると感じさせたのは、この戦いの前ネギに罠をかけたことくらい。フェイトは基本的に自分の意志で動いているように見えるし、上位の存在を意識する気配はまるで感じられない。これは、彼が元々「人形」であるのならば、つまり創造主によって作られ、その命令どおりに動かされている存在だとすれば、かなり奇妙な事だろう。
この事から妄想するに、既にフェイトは創造主の支配から離れてしまっている存在なのかもしれない。彼の創造主がやはり「完全なる世界」だとして、彼はその戦争を食い物とする秘密結社が遺した人型兵器。しかし、その秘密結社は一人の英雄によって壊滅させられる。そして、遺された人型兵器達は否応無く「意志」を持たざるを得なくなり、兵器同士寄り合って新たな使命を見出しているのかも。
そう考えると、フェイトの美少女パーティがかなり個性的な能力をもっているようなのも肯ける。彼女達も特殊な調整を受けた兵器なのかもしれない。そして、自分達を作り出したこの魔法世界そのものに、漠然とした恨みを持っているとなると、彼の過激な行動も理解できる。
ただ、こんな不確かな妄想程度では、具体的な彼らの目的を推理するまではたどり着けないけれども。

  • ネギ登場

やっぱネギ君、どんどんサイヤ人にになっていくw。黒く見えたのは、微量の魔力発光を表現する為のものだったのだろう。魔力全開のネギはまるで輝いているかのようだ。より多くの魔法を取り込んで輝いているように見えるネギ。やはり前回は単なるガス欠だったのだろうか。闇の魔法の、ネギの身体への影響などが、かなり気にかかっているのだが。
それにしても、のどかっち、勇気の心で敵に立ち向かった甲斐があるというもの。戦いの場において、対等の気持ちでネギからの問い掛けに応じる。彼女はこのような場面を望んで、今まで色々と頑張ってきたのだろう。この時のネギの決めゼリフは、そののどかの頑張りへのご褒美かのようだ。

  • 疑惑の明日菜

駆けつける明日菜。これは前回の流れと繋がっていない。一体、栞と焔はどうしたのだろう。
気になるのが、あの自信満々だった栞の能力だ。彼女はおそらく明日菜が魔法無効化能力を持っている事を知っていたはずだ。よほど特殊な能力を持っていたと推測できる。
一つの可能性は、拉致疑惑。明日菜を拘束し、そして今駆けつけたのは別人だとか。しかし、すり替えだとして、これほどまでにパーティに自然に入り込めるものか、かなり疑問だ。
もう一つの可能性は、精神操作。明日菜の魔法無効化能力が精神面の魔法に効かない可能性はかなり高い。今の明日菜は、トロイの木馬同様、後で発病するような精神コントロールをかけられている可能性があるだろう。栞とは、人の精神に栞を挟む能力だからとか。もしそうだとすると、焔も実は・・・とか。
何にしても、暫くの間明日菜の様子を確認しておく必要があるだろう。

彼女は一体なにものなのだろう。その強さは、どうやら烏族のハーフである刹那にしても、神鳴流の正道技量をもってしても、格が違うほどらしい。いや、彼女は人間ですら無いらしい。やはり、彼女には刹那にこだわる理由が何かあるようにも思う。
ともあれ、月詠と刹那の因縁は、これで決定的なものとなった。刹那には更に強くなるべき理由が出来てしまったといえる。以前にエヴァからも指摘された事だが、刹那の精神面の成長も、まだまだ必要だろう。

  • 集結、そして・・・

明日菜に加えてラカン木乃香組も到着。カモも生きてた。まあ、木乃香がいれば、まず死なないだろうがw。
そして、引くフェイト一味。確かに引き際ではあるが、妙に冷静なのが気にかかる。やはり何かしらの成果を確認したからの撤退なのでは無いだろうか。明日菜が気になる。
やはりラカンはフェイトの事を知っていた。それもかなり昔に会っているらしい。結局このおっさんが洗いざらい話せば、随分と謎もすっきりすると思うのだけれども。しかし、何かを教えるという事は、その事柄に自分も責任を持つ事と同義。教えた分、ネギ達の危険に責任を負わねばならないという事でもある。やはり、なかなか話そうとはしないだろうなあ。
パーティ集結も束の間、お尋ね者の悲しさ、すぐにバラバラになって逃げることに。ネギは引き付ける囮として警備兵の横を掠めるが、その兵は夕映だった。子供のネギの顔はナギの顔とそっくり。この顔を手がかりにこの地に来ている夕映にとって、最大の目的のはず。互いに一目で気が付く二人。さて、どうなる事やら。

DVD付き初回限定版『魔法先生ネギま! 24巻』 (講談社コミックス)

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