魔法先生ネギま! 229時間目 EP1「旅立ちのラカン▽」

うは、情報量多い。それに、今までの細切れの情報が繋がるような情報ばかりだから、突っ込みどころが満載。うーん、一体どう書けばよいのやら。だらだらと書いてみよう。
まず、21年前のヘラス帝国が舞台。そして、提示されたのは169時間目のナギの写真。つまり、あの戦いは大戦勃発当初だったという事。ヘラス帝国側によるオスティア回復作戦として、大戦勃発の象徴的な戦いだったのだろう。ただ、大戦終結は20年前、ナギが15歳の時だったはず。ラカンは「戦が始まったのはヤツが13の頃」と言っているから、この1年ほど前から「小競り合い」としての戦はあったのだろう。
そういえば、この大戦が始まったのが21年前だとして、丁度その時は、麻帆良学園世界樹の、前回の発光現象の年だったはず。そして、予期せぬ「広域魔力消失現象」も起きたわけだが、それと発光周期が1年早まった事には何か関係があるのだろうか。
ナギ抹殺をラカンに依頼するのは、ヘラス帝国側の工作員。この戦いには、黄昏の姫御子が目的との推測もあるから、ヘラス帝国が姫を求めているという事になる。工作員の容姿が帝国皇族に近しい角と肌である事からも、皇族の意向を連想させる。ヘラス皇族として、何か黄昏の姫御子の力、神代の力とも言われる魔法無効化能力を手に入れる理由があるのだろうか。
ラカンはこの頃から容姿が変わっていないけれども、鼻の傷が無い。ラカンに対抗できるのはナギだけの様だから、この後ナギに付けられたのだろうか。案外、相手の顔に傷を付ける伝統として、神鳴流の詠春が付けたのだったりして。
鍋でくつろぐナギたち。ナギは、あまり旧世界に馴染みが無いらしい。話しぶりからすると、故郷は旧世界であっても、ほとんど魔法世界ですごして来た様だ。何か理由でもあるのだろうか。彼の生まれについても今の所全く不明だ。
詠春は、エプロン姿からすると、いい加減な他の紅き翼メンバーの世話役的な存在だったらしい。生真面目な彼は、良い様に使われていたのだろう。
アルは変わらないとして、やはり気になるのは「ちっこいじじぃ口調の新キャラ」。もっぱらフェイトに似ていると言われ続けていた彼だが、フェイトそのもののキャラでは無い様だ。しかし、どうやら見た目どおりの年齢ではないようだし、紅き翼に所属しているのだから、相応の能力者だろう。ラカンがアーウェルンクスの姓に反応していたのも気にかかる。彼がフェイト縁の存在である可能性は高いと思える。彼の事は次回明らかになるかな?
ラカンとの対決。詠春に対して出したお色気幻術だが、この四人の美女、どうやら4大元素の精霊のようだ。着目すべきは、地の精霊に当たる美女の角がブリジッドと同じものだという事。地の精霊はノームだけれども、彼女達の場合はドライアードとかなのかな。ウンディーネとか、成熟した女性の印象が強いけど、ここでは「保険」扱いされてるしw。
ラカンとナギの戦いは・・・、まあこんなもんだよね。
詠春と刹那の類似性が指摘されているが、この二人の関係についてはつくづく嬉しく感じる。刹那は、あくまで単なる護衛役として、若しくは境遇を憐れまれて、近衛家に引き取られたと思っているようだ。つまり自分は近衛家子飼いの部下だと認識しているのだろう。詠春から「木乃香の為に死ね」と命じられるのが当然、くらいに思っているに違いない。しかし、詠春からすると、どうも違うように思える。「やんごとなき存在」である木乃香の母の夫となり、近衛家に入った詠春。それなりの心構えがあっただろう。彼にとっては自分の娘であるが、木乃香もその血を引いていると思うと、やはり母と似た面を感じざるを得ないはず。そんな彼にとって、気性の似通った刹那をどう見ているのか。おそらく、自分自身を投影する感覚もあるように思う。自分の分身として、つまり、刹那を自分の娘として強く意識する心が詠春にもあったのでは無いだろうか。二人とも生真面目で不器用なので、そんな心が通じるまでには時間がかかりそうだが、いつかそんな心の交流がある様に思える。
そして、戦争の詳細。やはり主な戦いの目的がオスティアだったらしい。しかし、それに便乗して「完全なる世界」の暗躍もあるらしく、既にこの戦争の目的そのものが混迷しているらしい。当初ヘラス帝国がオスティアを求めた理由と「完全なる世界」の目的には何か繋がりがあるのだろうか。この辺りも次回明かされるとよいのだが。
「大規模転移魔法の実戦投入」など、新技術も出て来ているが、魔法が人の魔力によってのみ形作られているのならば、「広域魔力消失現象」と同じく、大規模魔法を扱える別の種類の「神代の力」を持つ存在がいたりして。ヘラス帝国皇族などにも相当な力の持ち主がいそうだし。
紅き翼は基本的にメセンプリーナ連合に組していたらしい。一応「遊撃騎士団」という、おそらく枠に嵌める為だけの称号を付けられ、辺境に追いやられるなど、連合軍自体からも煙たがれていたと推測される。それが後に「世界の英雄」とよばれたという事は、両陣営の敵を見つけ出すような活躍をしたからだろう。おそらく、その過程で連合軍の規律からも外れていただろうし、両陣営から追われる時期もあったと推測される。
ガトウとタカミチ少年も登場。タカミチは、結構この時から少年探偵として調子に乗っていたようだ。余裕の無い表情ばかりで、硬い考え方しか出来ない少年のように思える。それが元で、後に大失態とかをしてしまうのだろうか。
そして、最重要人物が登場。ウェスペルタティア王国アリカ王女。おそらくは、この人こそ、ネギま世界の中心に居る存在といってよいのかもしれない。ネギとナギという過去と現在、ネギと明日菜という魔法と現実。それを繋ぐ存在。ナギの態度にラカンが気付く。彼は思いのほか恋愛感情に聡いようだ。ナギとアリカ王女のこの後の関係が気にかかる。ぶっちゃけ、彼女こそネギの母になる存在なのかもしれない。
彼女ならば、なぜヘラス帝国が黄昏の姫御子を狙うのかも、承知している可能性がある。いや、もしくは彼女こそ、この魔法世界の動向を掌握し得る存在なのかもしれない。「完全なる世界」の存在と併せて、彼女の胸中こそが物語の核心に繋がるように思える。
一体、次回彼女から何が語られるのか。期待して待ちたい。
それにしても、マガジンは話数直す気無いようだ。ちと、そのままにしておこう。