魔法先生ネギま! 238時間目 完敗宣言!?

ここのところ、批判的と思われる事ばかり書いている気がするw。けど、これらは実際の所、批判のつもりは全然無い。少し前にも書いたけれども、物語的なバランスがずれている事を指摘し、それに対して心配している自分を伝える。それは物語に対してドキドキを感じ、楽しんでいる事を正直に表現したいが為。これらバランスのずれをどう修正するのかは作り手の責任で、それに反応するのが読者の責任だと思っている。
で、今回を受けて一番心配している事は、二点。
一つは、前から気にしているネギの力のインフレ。今回、人工霊エヴァが出てきた時点で、ネギの更なるパワーアップはほぼ確定したようなものだろう。それで間違ってラカンに勝てるような力を手に入れてしまうと、不味い気がする。神に匹敵する力を持って学校の先生って続けられる?無理だろう。だって、他に代えの無いほどの力なのだから。ラカンのように達観するまで、その力を行使「しなくてはいけない」衝動は抑えられないはず。ナギですら世界を放浪して色々やっている訳だし、真面目なネギが力を持ったら自分が何かしなければならないと思わざるを得ないだろう。
もう一つは、ネギ達の立場。テオドラと出会ってしまった事は、とても大きい。ネギが魔法世界であがいているのは、ネギパーティが孤立無援の存在だからこそ。ラカンはあてにできないし。ネギのインフレが物語全体のバランス欠如への心配だとすれば、テオドラの登場は物語構成上の欠陥になるかもしれないという心配といった所か。つまり、あの最後の一コマで、大いに動揺させられたという訳だ。w
うーん、どうするのだろう。
例えば
テオドラ:うむ、分かった。仲間の探索と身請金の話は引き受けよう。もちろん、そのフェイトとやらの対策もな。まあ、これは我の仕事でもあるし当然だが。
ネギ:あ、ありがとうございます。
テオドラ:その代わり・・・、お主はラカンと戦って、、、勝て!!
ネギ:えっ!! ・・・な、どうして・・・
テオドラ:それは、、、決まっている。・・・それをお主が望んでいるからだ!!
ネギ:(ガーン!)
・・・とかw。
で、結局コテンパンにやられて、だけど少しは気が晴れて、フェイトに対する勝機も見出せたり。
つまり、ネギにはもっと気楽に自分自身の戦いをしてもらって、今のドーピング気味の危うい所を、少しでも調整して欲しいと思う。

  • 警備員達

夕映達、最近世界情勢の説明役に徹しているなあ。夕映は、今のところ情報収集に余念が無い。けど、ラカンの名前も知っていたようだし、それってナギの周辺情報を調べている訳だろうし、つまり息子のネギの名前も手に入れていても良いはず。もうそろそろ自分からナギとの接触を考えて、行動を起しても良い気がするのだが。
それにしても、ラカンは人気あるなあ。黒いいんちょがまるで白いいんちょと同じ行動パターンをしているのが笑える。トリスの本性も少しずつ判ってきて面白い。結構むっつり妄想系かなw。

  • 無敵魔人

千雨、ここはオマエが冷静になる所だろうw。千雨がいるというのも、本来ならばラカンと戦う展開にならないのではないかと思える要素。だって、こんな巨大な壁に出会った時の判断方法は、冷静になる事のはずだから。
人間って、目の前の壁が巨大だと、逆にその巨大さに取り込まれてしまう。「1万出せ」といわれたら詐欺だと疑うけれども、「100万出せ」といわれたら金の工面が先に頭を回ってしまう。つまり、オレオレ詐欺と同じ論理。そのくらいの事は、ネットの達人千雨ならば、身についていても良いはずなんだけれどもなあ。
それにしても、帝国艦隊か。今の平和な世界になったら、超弩級戦艦は廃艦扱いになっていたりするのかな。魔法世界編の終盤には、是非この辺りが場面一杯に活躍している展開を期待したいものだ。

  • 真祖

気になったのが最強種エヴァの解説。えー、エンシェントドラゴンと同格なの?エンシェントドラゴンの強さは神そのもので、真祖の強さは人工的なものなのだから、もう少し格下なのかとも思っていた。
けれども、この設定はある面、理解できなくも無い。というのも、今の魔法世界その物が人工的なものと考えられなくも無いから。エヴァも、エンシェントドラゴンも、そして神代の力を持つ明日菜も人工的に作られたとすれば、魔法世界そのものが人の手によって作られたものという説と繋がってくるだろう。そして、それは実は未来科学によって成し得た事であり、つまりは超の設定と繋がってくるとか。
うーん、ネギまの世界設定が、少しずつ明確になって来ているような気がするなあ。
そして、そうなるとやはり明日菜は不老の存在だったのかな?

  • 千の雷

ついに最強魔法を覚えたか。もうこれで、これ以上の攻撃魔法は無いんだよね。つまりギガデイン
それにしても、ネギが魔法学校で覚えた最後の魔法って一体なんだったのかな?あれって、悪魔を消滅させる魔法だったか。なんにしても、対人には剣呑過ぎて、ラカン戦で使うようなものではないのだろう。
そして、一つ魔法を覚える毎に、それと掛け合わせて、よりパワーアップが見込めるのが闇の魔法の最大の利点。つまり、強くなる幅が大きいわけで、それだけでもネギの可能性が大きい事になる。
けれども、その分反動も大きい訳で、例えばこの千の雷、戦う前から用意して、自身に兵装するとかの利用方法があると思えるけれども、それにネギの身体が耐えられるのか、本当に心配。闇の魔法の反動って、具体的にどのようなものなのだろうか。単に身体を壊すだけではなくて、自分の心身が魔的なものに変化してしまうとかも考えられる。やはり、あまり無理しない方が良い気がするなあ。

  • 人工霊

そして、闇の魔法の取り扱い説明書の登場。これは、ラカンが手渡したのかな。つまり、ネギがより強くなる方法がまだあるという事を、ラカンはこの人工霊エヴァとの接触で知っていたのかもしれない。しかし、このエヴァ様は、やっている事は結構実質的な能力面の開発なのに、言葉にしているのは精神面の事だったりする。その辺りの設定が未だに不明瞭。つまり、ネギが強くなったのって、精神面の強化があったからか、技術面の強化があったからか、具体的には曖昧なままだ。それは魔法の性質が未だに明かされていない事に理由があるような気がする。ネギ君を精神面で煽っているけれども、それって傍から見ているとどうにも危うい。もっと実質的な助言が欲しいものだ。
それにしても、このままだとこの人工霊はそのまま定番キャラになりそうな感じ。チビ刹那みたいに。そういえば、今の現実世界にも茶々丸のコピーがいたし、こちらのエヴァは本物の茶々丸が管理するとかはどうだろう。

  • テオドラ様

会っちゃったよ。どうするんだこれ。
彼女がラカンに対し色々と想いを巡らせているのは判っている。つまり、ネギがラカンに勝てそうな素材ならば、それをけしかける人物としては実に適任だ。ラカンの絶対的な自信の源である戦闘の面で、それを挫けさせるくらいの事をしたいと思っている可能性は高い。
しかし、同時に彼女は魔法世界を統治する責任者なんだよなあ。つまり、もうネギがぎりぎりの線で戦う必要は、この時点で無くなったと言って良い。これって、魔法世界編がネギの物語からずれてしまうことにもなりかねない。魔法世界の危機はもうどうでも良くて、とにかく早く現実世界に帰ることだけが目的になってしまう。
フェイト?そんな陰険で何考えているか判らないヤツの事なんか、忘れて帰るべきだろう?
ラカンに対しても、今まで色々と教えてくれてどうもありがとうございました。ここまでで結構です。とかw。
さて、どうなることやら。