大槻ケンヂと絶望少女達 激レアか!?たった一度のかくれんぼか、鬼ごっこよ 恵比寿LIQUIDROOM

いやあ、期待してましたよ。大いに期待していた・・・小林ゆうに。もう、このライブは小林ゆうの為にあるといっても良いでしょ。彼女がいるから、この水と油の組合せが、なにか説得力を持ってライブとかをやらなくちゃいけない雰囲気になっているんじゃないかと、私の頭の中では解釈しているw。
だって、大槻ケンヂって本来サブカル系、つまりオタクとは水と油といってよい存在。住んでいる場所は近いのに、いや、近いからこそ敵対しているくらいの温度差があるはず。彼のアーティストとしての自覚と、オタク文化サブカル寄りへの認知の、ビミョーな接点によって生み出された危ういバランスのコラボだ。それって、なにかこう、ガツンと叩きつけるパフォーマンスの一つも無いと、ライブなどやる気になるかどうか怪しいだろう。そして、それにあたるのが「小林ゆう」だと思う。
実際には、オーケンがこのコラボについて茶化しながら進行いたけれども、彼のリードが上手く、最初から最後まで楽しいライブだった。競演した絶望少女達の四人全員も、独自の芸を持った人たちばかりだから、全然オーケンに引けを取らないし。
まず、シークレットだった沢城みゆき。彼女が良い。彼女の演技能力は全てをカバーするくらいのものだから、この手の場に入ると実に上手く適合する。雰囲気に合った声質で、一番安定してライブに乗っかって行っていた。
あいぽん。彼女は案外この手の場違い系ステージに居場所を作り出せる存在だと思う。すべてを「どこ吹く風」に、確立した「アイドル声優」を遣り通せば良いのだからw。持ち合わせている不安定な音程も、デスった楽曲と思いのほか上手く組み合い、実に「映え」があった。
新谷良子は、ある意味一番雰囲気が合わなかったかもしれない。だって、彼女はぴんくろっくとして、独自の音楽世界を作り出しているから。けど、絶望少女のまとめ役としてトークを切り盛りし、場違いな彼女達を代表する上手い立ち位置だった。バラードになれば両者も共通だし。
そして、小林ゆう。実は、舞台上での彼女は何時もの物腰の丁寧すぎる、少し不思議系で通していた。一番場違いなんじゃない?と思えるくらい。・・・アンコールで「あの曲」を披露する前まではw。
言ってみれば・・・「今!ここに!猛獣が!解き放たれる!!!」みたいな?w 「豚のご飯」で一気にトップギアに入ると、文字通り暴れていた。・・・まあ、彼女の場合、何時もの事だよね?w その後の激しい曲でもそのテンションは継続していた。あー、このパフォーマンスが、正等に認められる場所が何処かに無い物かと、常々思う。
まあ、これで予てからの夢であった、生「豚のご飯」を体験することが出来て、大いに満足。これだけの為に来たと言って良い位期待していたので、その大きな期待を一ミリも裏切らない小林ゆうには、大いなる賞賛を送りたい。
出来れば、再度この機会を与えて欲しいものだが・・・、NHKホールか・・・、それはヤバすぎるかな?w

絶望大殺界

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