魔法先生ネギま! 240時間目 万全!打倒・ラカン

ありゃりゃ。トーナメントすっ飛ばしちゃって、もう決勝、つまりラカン戦か。トーナメントでも色々と面白い事が出来るかもしれないというのに。やはり、ここでバトルに時間を費やすのは、得策ではないという判断なのかな? ただ、そうなると気になるのが、何故ネギとラカンを戦わせる必要があったのかという事。
大会が賞金を手に入れる為だけのルーチンワークになるのを避けるため? それも有るだろうけれども、それならば別の手段もあるはず。ネギのパワーアップが目的? あまりパワーインフレが過ぎると、物語自体が崩壊しかねないので、ただそれだけが理由というのは考え辛い。
となると、後、考えられるのがラカンの立場を説明する為、という事。
この感想の前に、「ラカンが語る、驚きの真実!!」という展開予想を書いたけれども、まあ、あれはそれほど信じているわけではないけれども、やはりそういう展開もありうるという事だろうか。
実際の所、魔法世界そのものの成り立ちが謎なのは言うまでも無いことだけれども、それと同じくらいラカンという人物も謎。以前にも書いたが(昨年8月頃)、ラカンは紅き翼のメンバーでありながら、ナギと行動している描写が少ない。彼の言葉がどこまで本心なのかという事も、結構疑える部分があるだろう。
今回の「困る」という言葉も謎だ。書いた展開予想と符合する様でもあり、もっと深い意味があるようにも思える。ラカンの思惑がどのような事なのか。それによって、今後のネギまの展開が随分と違って来くるだろう。試合の結果が気になるところだ。

  • 千雨

それにしても、千雨はネギの専属トレーナーとして、完全に定着してしまっている。彼女の心の内はどうなのだろう。千雨は、ネギのお守りをするのは明日菜のいない間だけだと思っていたはずだ。他に頼れるものがいないから「仕方なく」見守っていた。けれども、今は明日菜がいる。この明日菜は偽者だけれども、一応本物と同じ性格は持っているはずだ。必要と有ればネギの面倒を見ているはず。つまり、千雨はその必要を明日菜に求めず、自分で率先してネギのトレーナー役を引き受けている節があるだろう。
一つには、ネギの今までの修行を見続けていたというアドバンテージがある事も理由だろう。しかし、それはつまりネギの事を、少なくとも彼の戦闘力について、自分が最も知っているという自覚があり、さらないうならば、責任感のようなものすら感じているのかも知れない。
あの千雨にして、随分深くネギと係わってしまったなとニヤニヤしたくなると同時に、彼女の存在が頼もしくも思える。
ここで、明日菜が本物ならば、ネギの修行方法について、二人で大激突してくれると面白いのだけれどもw。

  • アイシャとリン

他のメンバーはどうしたの?と思わなくも無い。が、考えてみれば、今ネギと行動しているのは、実際には14歳程度の少女達。つまりお子様メンバーだ。変装姿はもっと幼い。前はラカンが頼りないながらも保護者的な立場にいたが、今は立場的に敵に回っている。後は魔法世界のトップスリーだけれども、彼らはアドバイザーではあっても、保護者として付きっ切りになる事は出来ないだろう。つまり、ネギ達は大人からすれば面倒を見てあげるべき集団といえる。そんな彼女達と知り合った手前、特に女性としては庇護欲のようなものがあったりするのだろう。
ここに彼女達二人がいるところからも、「大人の視点」のようなものが描かれている様に思えて面白い。

  • ネギの修行

さて、ネギがやっていた事は何だろう。もちろん、一番可能性が高いのは、新たに手に入れたはずのアーティファクトを使う鍛錬だろう。つまりアーティファクトが何かという事がポイント。
アーティファクトを考えたのだけれども、赤松健が日記で言うには、ネギがカードの中で持っている四角い物体がそうらしい。形も似たようなものだとか。つまり剣とか、銃とかではないようだ。
そこで思いつくのが、パクティオーカードのネギの名称。それは「魔法使いの先生」とも訳せるとか。ネギの先生である事の象徴は一体何かと考えると、アレが思いつく。そう、クラスメイト名簿が。
もしかしたら、手に持っているのはクラスメイト名簿?そして、その能力はというと、クラスメイト達の力を借りることだろうか。クラスメイトの分身を出して、「行け!ミクラス!」なんて。(とか連想していたら、同じ事を考えている人が他にもいるみたいw)
ともあれ、ラカンの馬鹿力に対抗できるのは絡め手しかない。あのアホを超える程の戦略を展開出来るような、ネギらしい戦いが見てみたい。

  • コタロ

上半身裸からして、獣化も含めた修行をつけていたのだろう。ネギとの戦いでは実力を出す前に逃げられたし、麻帆良祭大会では、実力を出す以前にコテンパンにやられた。もしかしたら、今回初めてコタローの実力の上限が明らかになるのかも。折角なのだから、しっかり描写して欲しいもの。
・・・案外、ネギvsラカンの戦いの影で、結果だけの描写になったりしてw。

  • 司会者

悪魔っ娘の彼女。どんどんスペックがあがっている様に思う。つーか、考えてみれば彼女、地方戦の司会者じゃなかったっけ。決勝戦の司会を任されるとは、相当な実力者なのだろう。彼女の放った魔法は、自分で言うように戦艦の砲撃に匹敵するのだろう。「紅き焔」という名前から、炎系の「白き雷」クラスの魔法と言ったところだろうか。

この場に彼女達が居るという事は、同じチームである夕映もいるのだろう。つまり戦闘が直接見られない会場外にいるという事か。となると、夕映が今回の決勝で絡む事はなさそう?いや、あえて外に配置されたという事は、物語的になにか外でも騒動がありそうな気配。

  • カゲタロウ

本当に影のような存在だなあw。まあ、コタロの相手として活躍して欲しいもの。

  • トサカ

久しぶりに出てきたトサカは、ネギの正体の事とかは全く関係無い感じ。彼が物語のキーになるのはいつの事か。

  • 亜子

そして、偽ナギとしてのネギを応援しに来たアキラ達。結構微妙な空気が流れている。
普通に考えると、ただ単に亜子が姿を現していない状況だけの様に思える。けれども、気になるのが前回の事。
ネギの修行現場にまき絵達も来て、その場で話を聞いていたはずだ。打倒ラカンという話を。
普通に考えるならば、偽ナギ=ネギである事にこの時気付いてもおかしく無い。つーか、知っただろう。
だから、ここでまき絵が顔を赤らめているのは、ネギに対してという事になる。そして、微妙な表情をしているゆーなも。二人とも、あくまで子供だと思っていたネギが、世界的な英雄として存在している、ナギの姿でいる事をどう感じているのか。まき絵は今までの「好き」とは全く違う感情が生まれてもおかしく無いし、ゆーなにしても自分の認識を改めるのに必死の表情とも取れる。
そして亜子だが、ここにいるクラスメイト4人がネギの状況を全て知ったとして、やはり、亜子一人だけを知らないままにする事はできなかったのでは無いかと思える。
こういう時、乙女の感情を一番大事にするのは、まき絵かも。自分の感性のまま、歪んだ状況を正すべきという正論が、そのまま行動に出てしまいそう。こういう時の乙女の恋心の強さを信じていそうだから。
そして、それに対する亜子も、しっかりと受け止める「乙女力」(w)を持っていそう。ネギが試合から帰ってきたとき、ネギの亜子に対する懸念は、全てクリアになっているかもしれない。・・・ただ、より複雑な三角いや多角関係、つまりハーレム現象に悩むことになるかもしれないがw。

  • アキラ

それにしても、アキラの表情が良いなあ。結果的に亜子の心を弄んでいるのと同じであったネギに対し、ある一線を引いて接している風だったアキラだけれども、その亜子の問題が解決すれば、ネギの誠意ある行動だけを認識できるだろう。庇護欲の強そうな彼女の事、一度ネギを認めれば、大きな力になりそうな感じだ。

  • ナツコタ

なんだか、もうこの二人はガチっぽいなあ。夏美が幸せになれそうな展開だし、応援したい所w。