「このせつ問題」について

早速、ちょっと書いてみよう。

  • 桜咲刹那の「将来木乃香を養っていけるか」という妄想は、ストイックな自己犠牲精神の産物(猫とネギま!と声優さん 〜もうひとつの世界〜)

http://catmania.blog13.fc2.com/blog-entry-2251.html

  • キャラクターへのあるべき姿とは何が決めるものなのか?-----「このせつ」と「せつあす」への思いを語る(笑)(物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために)

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20090603/p1

ここのところの話題として、「このせつ問題」が結構面白かった。あの「コンビニせっちゃん」が許せるかどうか、という話題。
実際には、自分が最初に読んだとき、これにはまったく引っかからなかった。「あー、刹那ならありそう」と簡単に思ってしまった。そのあたり、結構人によって捉え方が違うのだなあ、と興味深く思ったり。
私が刹那に見る魅力は、「完成した護衛者」と「幼児性」の二面性だったりする。
刹那が最初に登場した時、明らかに「完成した護衛者」としての性格しか有していなかった。けれども、木乃香や明日菜に接しているうちに心を開いていく。そして、そこから覗かせた新たな性格は、思いのほか頼りない幼児性を持つ刹那だった。・・・これがいい。(^^)
つまり、刹那は幼い頃に心を閉じて護衛者としての立場に殉じてしまったので、人間としての成長をそこで止めてしまっている。そして心を開いた時、その当時の性格が蘇っている様に感じる。心の奥底で木乃香との幼少時代の記憶と共に、当時の性格も硬く守り通していた・・・という訳だ。
だから「コンビニせっちゃん」も、全然不思議じゃない。この妄想には木乃香の家筋の事も、刹那の仕事人としてのスキルも出てこない。・・・「おままごと」だ。
刹那は木乃香とのデートの際、最も甘い妄想をするが、それはきっと子供の頃にやったであろう「おままごと」の延長線上の妄想だと考えれば、なんとも微笑ましいことか。もちろん、刹那がお父さん役で木乃香がお母さん役だったに違いない。
ところで、この「このせつ問題」において、この「コンビニせっちゃん」よりももっと疑問に思っている事がある。それは木乃香の態度。
みんな木乃香の事を疑問に思わないのだろうか。木乃香は別に真性の同性愛者とかでは無い。ネギに対してもかなり強い興味を示しているし、彼女が刹那を翻弄するようなレズ的な行動をする事には何処か違和感がある。そこには、木乃香にとって一つの思惑がある様におもえるのだが・・・。
それについては、また今度書こう。