魔法先生ネギま! もうひとつの世界 第1話 壊滅!? ネギパーティ!!

ネギまOAD新シリーズ第1巻。いきなり始まって、クラスメイトの大部分がイギリスに来ているという特殊状況の説明がまるで無いという、本当に前回までの話を知らないと全くついて来れない作り。しかし、この限定版27巻を買ったという事は、このあたりも読んで知っている話しのはずなので、これでよいのだろう。潔くも手堅い作りだ。
で、アニメの出来なのだけれども、構成はしっかりしている。赤松健自ら手を入れているだけあり、取捨選択が的確で隙が無い。そして、作画もなかなか。実質モブシーン並みの大量クラスメイトを描く部分などに雑さが出る事はもあるけれども、全体的に力が入っている。特に、バトルシーンは頑張っている感じだった。
ただ、アニメとしての出来を決める演出において、センスの良さを感じる事が出来ないのが残念。おそらく、キツキツの構成の中、演出に避ける余裕は無いという判断があったのかもしれない。若しくは、そういった作品だから、新人演出家が手がけているとか。ネギまOADは、前シリーズから結構そういった、新人演出家の養成場所的な感じになっているようにも思う。けど、こういう選択肢の狭そうな作品でこそ、演出家のセンスが重要に思う。そういった小さな拘りが無いと、単なる紙芝居的なものになってしまうから。決して破綻しているわけではないのだけれども、あと一歩足りないフィルムの様に思う。
出来が良いと思えたのは、OP映像。魔法世界編屈指の名シーンのペン入れを冒頭に持ってくるところから胸を熱くさせる。各キャラの名シーン選びも、的確に魔法世界編のおいしい部分を選んでいる。これだけで、この新シリーズへの期待が膨らむというものだ。
ところで、このパッケージ、一番ヤバイのは「OAD全巻収納BOX」。これはヤバイ。特に正面の夕映っちがw。
手にとって見ているだけで、いろいろと持て余してしまいそうだ。(^^;