魔法先生ネギま! 265時間目 闇の侵食!

堕ちて悪魔になるイメージは「バスタード!」かな。
以前から、「闇の魔法」の性質と魔法世界の破滅の関連性を想像していたのだけれども、案外その可能性が出てきた。
魔法の性質は、やはり魔に通じ、闇に通じるもの。「闇の魔法」は、正に魔法の性質を最大限引き出すための技術だからこその闇。
そして、魔法世界は魔力が充溢した世界。つまり闇や魔に近しい世界。
魔に近づくとはどういう事か? それは、現実世界の理から外れ、魔に染まるという事。
なぜ、魔法世界には亜人間とも言える種族が居るのか? それは、魔に染まった、闇に汚染された世界における「奇形」なのかもしれない。(この表現大丈夫かな?)ネギのこの姿は、「闇の魔法」によって一足飛びに、魔法のその特性を表している様に思える。
そう考えると、「完全なる世界」のやろうとしていた事が判ってくる。世界から魔力を完全に消し去る事。魔力によって支えられた文化が魔力を失うのは大いなる破滅に違いないが、それでも、緩やかに壊れていく世界を救う事にもなる。人造世界である事が仄めかされているこの魔法世界では、緩やかな破滅の先に、完全なる世界の消滅という事もありえるだろう。
また、なぜ「魔」という存在がこの世に存在するのか? それは別次元からの侵食かもしれない。この世界の裏側には現実世界と表裏一体の闇の世界=魔界が存在し、互いの世界が近づく事によって影響し合い、綻びが生じているのかも。本当の意味で世界の破滅を救うには、そのもう一つの世界=魔界との関係を正常に戻す事こそが大事であり、それは単に、魔力を一時的に消滅させるだけでは駄目なのかもしれない。今、ナギは生きているのにこの世界にも魔法世界にも存在しない様に思える。となると、ナギ(と、もしくはアリカも)は、その魔界で何か事を成している最中なのかもしれない・・・
などという妄想を、今まで繰り広げていたのだけれども、結構そんな妄想を肯定するような展開だ。お茶会でしつこく質問したのも、いい線を攻めていたのかもしれないw。
しかし、あのナギは、本当にナギなのだろうか? ネギと超の技術という可能性も出てきたなあ。
さて、それにしても、個々の勢力の思惑はいま一つ掴めない。
なぜMM元老院(の一部)がネギを狙ったのか。それは最も短慮的に、ネギの王家の血筋から、一度消失したはずの王権が復活する事を恐れたのか? もしくは、ネギという「魔法消失能力」の血筋を持つ最後の一人(のはず)を消して、魔法世界の破滅の恐怖から逃れたかったのか? 
フェイトがネギに「死なれては困る」と言ったのは、元老院と正反対の動機によるものなのか?
ならゲーデルはどうか? 彼は元老院とは別の思考を持っていそうだ。ゲーデルが行った「ネギ落し」は、そんなネギ=魔法消失能力所持(?)からすると、まったく逆の行動のように思える。無限に近いほどの勢いで魔力を放出するネギは、「始まりの魔法使い」とそれを倒したナギの存在に近い。それは、別の方法でネギの「魔法消失能力」を封じる為の行動なのか? もしくは、新たな「始まりの魔法使い」的な存在を作り、それが世界を救う道筋になることを目論んでいるのか?
おそらく、彼が魔法世界を救おうとする意志に、嘘は無いだろう。なら彼は、身を捨ててでも世界を救いたいと思っている事になる。彼が、ネギに殺されても良いと思う理由は何だろう。何かの罪悪感か、もしくは大きな目的の為の手段なのか。彼が単なる悪人ではなく、個人的にも深い事情を抱えている存在である事は確かな様だ。やはり、最終的にネギの仲間になりそうな気配。
そして、今フェイトは何をしているのだろう。ここまでくると、ただゲーデルから語られるだけの「真実」ではなく、別の立場からの「行動」としてのネタバレが欲しい所だ。