6th TAM「Tokyo Asia Music Market」アニメソングライブ 品川ステラボール

応募し続けて、やっと当たったよ、このライブ。無料だしボリュームもあるから、募集も多いのだろうけれども、今回当たったのは、今までに比べてあまり加熱していなかったからかな?
実際、イベントとしては微妙だったかも。やはり、色々混ぜる時は、ある程度の工夫が必要なのかもしれない。
出だしは良かった。飛蘭、スフィア、戸松遥あたりが来たときには、超盛り上がりを見せていた。というか、客のほとんどがスフィアを目当てで来たのだろう。UOが満開し、怒涛の盛り上がり。「スフィア、すげー」という感じ。戸松の十八番「派手にね」も久しぶりに見れたし。
けど、その後がなかなか続かない。
実際、アニサマは偉大だと思う。人気の大小によって絶妙にセットリストを組み替えて、「ライブ」として最初から最後まで盛り上がるように作っている。客の多くは、アニサマによって馴染みと感じるアーティストを作っていたりもするのだろう。飛蘭とか、ELISAとかも充分な盛り上がりを見せていた。
TAMはショーケースという事だけれども、そういった配慮が無さ過ぎる。
一番「上手くない」と思えたのは腐男塾を当ててきた事だろうか。アニメソングを歌っているだけで選ぶのならば、いくらでも他に居るだろう。「アニメソング文化」と「アニメソングを歌っている歌手」とは、微妙に住み分けが違っている。アニサマでGACKTが受け入れられたのは、それなりの設定をしたからであって、実際にはアレは違う存在だ。同列に並べてしまうと、観客の方が「え〜」という気分になってしまうだろう。オタクな部分が有るアイドルと、オタク向けの活動をするアーティストでは、存在が全然違うはずだ。
それと、声優人気の男女比という配慮も足りない。スフィアに対抗する「女子に人気のある男性声優」歌手というものが居ないので、男性歌手の方がやはり苦しい感じに。生沢佑一とかKenoとかは本気でかっこよくて、男が見てもシビレル感じだが、スフィアで盛り上がっている中ではちょっと気恥ずかしい気分にもなってしまう。
下川みくに牧野由依もいたけれども、正直微妙だったかな。下川はフルメタで攻めすぎる。他にも色々あっただろうに。牧野はというと、彼女の出世作ともいえるアリアの楽曲を持ってこなかったのは、ファンにとって裏切りにも等しい。彼女の立場は、最近少し不可思議な感じになっているように思える。
ライブの最中、後ろのスクリーンに、楽曲に関わるアニメの映像を流す演出は良かった。MCはあくまで海外向けという感じで、英語による解説も交えて進行。アニオタ、声オタの奇異な文化を世界に紹介する、まさに「ショーケース」だったのだろう。海外の人は、このショーケースで、どこに盛り上がりがあり、盛り上がりが無いか、その理由とかが分かったのかな?