大槻ケンヂと絶望少女達「絶望葬会in日比谷野音」 日比谷野外大音楽堂

内容は、「第一部:神谷浩史と絶望少年達によるトーク」「第二部:絶望少女達大槻ケンヂと絶望少女達によるライブ」に分かれる。更に、第二部は「絶望少女達だけ歌」の部分もあり、大槻ケンヂと絶望少女達のライブが最後に来る構成。絶望少年達のトークはとてもキレがあって面白いし、大槻ケンヂと絶望少女達の歌も非常に盛り上がっていた。
葬会=総会という意味で、絶望少年達と絶望少女達が一同に会し、正に絶望先生の総括的なイベントとして、良いイベントだった。
けどなあ・・・、誰もが思うことだろうけれども、「なぜここに小林ゆうが居ない?」
これを言っては他の声優さんに申し訳ないことだろうけれども、それでも言いたい気分にはなる。小林ゆうという存在は、正にオンリーワンの存在だし、絶望少女達の「特異性」の最もたる部分、正に象徴的な存在のはず。
もし始めから小林ゆうという存在が無くて、この様なイベントを開いたのなら、それでも充分良いイベントだと感じただろう。しかし、一度あの存在を知ってしまった後、それを意識しないで済ませる事が出来るだろうか。俺には出来ない。小林ゆう不在という事実が信じられなくて、最後の最後まで「シークレット」とかで出てきてくれる事を期待せざるを得なかった。
そして、その望みは小林ゆうからの「お悔やみ」の映像が流れる事で絶たれた訳だが・・・
そりゃあ、いかな大槻ケンヂでさえ思うだろう。「勝てない」と。その映像の後に登場するのに「絶望した」と言いたくもなるはずだ。
小林ゆうという超絶の存在がそこにあり、それが不在でありながら映像という形で観客の心に激しい刻印を残し、その影響の下ライブが行われているという幻想から逃れられなかった。ライブは盛り上がったけれども、それは誰の力によるものだったのか?という幻想だ。そのくらい、その映像の中に居た「彼女」は凄かった。
・・・画伯の話ばかりしても仕方が無いので、もう少し別の声優さんの話も。
小林ゆう沢城みゆきという、普段のメンバーから二人の欠員が出たのは非常に大きかったが、それの埋め合わせとしては充分すぎる参加者だったと言える。後藤邑子松来未祐真田アサミ井上麻里奈後藤沙緒里と、豪華なメンバー。
特に、最近見ていなかった後藤沙緒里が見れたのが嬉しかった。彼女は他のメンバーと少し違った趣で登場し、ソロなどもこなし、なかなか良い感じで活躍していたと思う。
他も、歌唱や「花」としては、充分以上に活躍していた。残念なのが、メンバーが多いことによって、逆に個人の活躍が足りなく感じたことだろうか。
大槻ケンヂが妄想で言っていた「絶望少女達に巨大な利権が隠されている」というのならば、是非、もう一度、もちろん小林ゆう沢城みゆきを復活させて、「真・絶望葬会」を開催して欲しいものだ。