池Pプレゼンツ Vol.6「エンカレッジ忘年会 with おんたまニア!(仮)」  ロフトプラスワン

なんとなく、気分で参加を決定。サトジュン監督をイベントで久しぶりに見るのが主な目的だった。が、そこに後から岩男潤子の参加が決定して大喜びw。また、以前、前田登が「一番結婚したい声優は岩男潤子」と言っていたのを思い出すと、その二人のトークは是非見てみたい。一生モノの夢を叶えた男の顔を確認してみたかったw。で、サトジュン来ないしw。
実際、前田登の他、池田東陽など、こうやって30代のアニメに係わる人たちが揃うとなると、どう考えても岩男潤子は「女神様」的な存在となる。本当にその様に扱われているのを見て、なんだか微笑ましくなってしまう。今となっては、岩男潤子は正にレジェンドなのだろう。その存在自体が理想の女性しての声優。清廉さだけ残したアイドル。何と言っても、最も人気絶頂の時に、正にこれからという時に結婚宣言をするほどの清廉さを持っていたのだから。
そんな男どもと併せて松来未祐までもがそろって、岩男潤子を愛でる会となっていたともいえるのだが、ただそれだけでなく、もちろん「おんたま!」についても。
実は、ここに至るまでまともに見ていなかったのだが、そしてこの会で最初から最後まで見させてもらったのだが、かなり出来はよい。さすが池Pプレゼンツ、佐藤順一監修、そして追崎史敏監督。
1篇10分5本の短編だが、軽さと重さの幅が広いのに破綻していないし忙しくも無い。芯が通っているのに、全体的に温かみがあって可愛らしい作品でもある。王道的な物語だけれども、所々にパロディが入っているあたりがどこか微笑ましい。これはちょっとした作品だ。
改めて、前田登やるじゃん、とか思ってしまった。随所にあるパロディからも、この作品が、今まで彼が見て楽しんできたアニメへの愛の結晶である事が判る。この様な結晶が生まれるまでに、彼はどれほどのアニメ愛をつぎ込んできたのだろうと思うと、感服せざるを得ない。そして、それを本当に形にしてしまった。それは、彼が語るまでもなく、途轍もない喜びなのだろうと感じる事ができる。
その喜びを直接視聴者に伝える場として、この忘年会は設定されていたのだろう。決して大作でも無いのに、各参加者から何か達成感を強く感じたのは、そんな「前田というオタクの夢を実現させる」という、精神的な支柱があったからに違いない。フィルムの内容と同じく、幸福感に満ちた良いイベントだった。

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