各勢力の目的を思惑を推測する

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うん、確かに。今はこれを整理しないとこの後の推測が出来ない。もちろん、私もある程度考えているのだけれども、どうにもまとめきれないでいる。というのも、今明かされている情報でかなり「そうなるだろう」という推測の方向性を感じる事が出来るのだけれども、所々微妙に矛盾がある。
これって「罠」だw。作者の罠。
絶対どこかに大きな落とし穴があって、推測の全てを覆されるような気がする。それは、おそらくのどかが手に入れたゲーデルの情報を知った後にも起こりうる、どんでん返しだろう。
とは言え、そんな事を考えて縮こまっていると思考の展開も出来なくなる。ここでは無駄を承知で今考えている事を曝け出してみたい。

  • 魔法世界からの侵攻と火星移民は別?

まず、魔法世界が崩壊するとして、現実世界に侵攻するという悲劇が起きそう、という推測は結構前からあり、それを推測の骨子としてまとめてみても良いと思える。
しかし、そこには一寸した矛盾がある。
それは、超の言っていた「100年後の火星は人が住める」という事との矛盾。
魔法世界が崩壊するのであれば、それが火星の位相の異なる世界にある事と100年後に火星に人が住める事に関連性が無くても良い事になる。では、魔法世界からの侵攻と火星への移民は全く別個の事なのだろうか。
確かに、魔法使いの魔法科学があれば100年後の未来に火星移民は成し遂げられそうだ。しかし、その必要性はどれだけあるか。異界としての隠れ家をつくり、そこから逃げて還ってきた者が、今度は科学の力を使ってそこに戻ろうとする? そのような気持ちが生まれるとは思えない。地球に戻って、そこに拠点を築くことが出来れば、それを確保する事を優先するだろう。もしかしたら、魔法科学による普通の世界拡大の流れで火星移民が成り、そこで一般人のレジスタンスが蜂起したとかも考えられるが、やはり100年後に近未来に火星移民というのは無理がありすぎる。
おそらく、「100年後の火星は人が住める」という事と、「魔法世界が位相の異なる火星にある」という事は関係がある。つまり、何らかの技術で、魔法世界を現実世界の火星に移動させたのが、超の居る未来の世界では無いか。
いや、もしかしたら、不可避とされる「人造世界の崩壊」とは、「現実世界への出現」を意味しているのではないか。
実は、この設定をとりあげてみると、他にもいろいろと繋がってくる事柄がある。よって、ここではこの「魔法世界はこのままだと現実世界の火星に出現してしまう」という推測を基本にして考えてみたい。

  • 現実世界火星に魔法世界が出現したとき何がおきるのか

フェイト一味は魔法世界の造物主の意志の執行者として活動していたようだ。それは、人造世界を作る上で守らなくてはならない事の執行。つまり、人造世界内の魔力活動が活発になると、触媒としている本来の土地を侵食して人造世界が出現してしまうので、それを食い止めるために魔力消滅をさせようとしていた、と考える事が出来る。
超の居る未来は、どのような歴史を辿っていった未来なのか。おそらく、ネギが英雄になれなかった未来だろう。とするとフェイト一味の思惑が実現した世界なのか。いや、フェイト一味の計画は一度ナギに阻止された。それと同じ事が一応ネギにも出来た世界なのではないか。となると、フェイトの計画を阻止し、火星に魔法世界が出現した世界になっているのかもしれない。
火星に魔法世界が出現するのであれば、移民問題など、何も問題が生じないと思えるかもしれない。しかしそう簡単にはいかないのだろう。火星は元々人が住めない世界なのだから。そこに出現した魔法世界は魔法によってかろうじて人が生きられるよう応急処置されているだけかもしれない。つまり、やはり期限付きの世界である可能性が高い。そして、人々はその世界維持の為に魔力の供給を強制されていたり。魔力を高める為に、呪紋を全身に施され、苦痛の中で火星世界の人柱とされている人もいたりして。そして、結局火星から地球への侵攻が不可避とされるのかも。

  • 各勢力の思惑

フェイト一味の目的はシンプルだ。人造世界の維持の為、魔法世界の魔力を消滅させるなど世界のシステム管理をしているのだろう。では、魔法世界の魔力消滅はどの程度の規模で行われるのか? それは普通に考えて魔法世界が人の住める世界として創造された当時の状況に戻すという事だろう。フェイトは「人間」の命の維持を考慮しているし、そのあたりは保証されそうだ。しかし、2千年以上にわたって築かれてきた魔法世界の文明が維持されるとは思えない。
メガロメセンブリア元老院の思惑はどうか。一応人命が保証されるのならば、フェイト達の計画に乗ってしまうのが一番では? いや、それではデメリットが大きいのだろう。その計画が成ってしまうと裸一貫で放りだされるという事になり、それには耐えられない、今の魔法世界の権力を維持したいと考えるかも。なにより、フェイト達の行為が本当に人命の維持を保証しているのか確かめる術はないのだから、それを阻止しようという思考が働くのは当然だろう。ドラスティックな改革が用意されていても、危険性を重視し、もしくは既得権益に目がくらんで現状維持を選択してしまうのが政治権力というものだ。
しかし、それが世界に維持期限をつけてしまう事も承知しているらしい。なので、最終的には現実世界との戦争を想定していると考える事が出来る。例えば、現実世界侵攻があるとして、それはどうやってなされるのだろう。ゲートを使って細々と? 兵力の移動は、戦争における最重要事項だ。それを細々としたゲートに頼るのか。現実の火星を拠点とし、そこから大侵攻をかけるという方が宣戦布告としてはありえるのかも。火星地球間の距離とどちらの障害が面倒かは、魔法技術の全容が判らないので明確には言えないが、大戦時の大規模転移魔法が奇襲として有効だった事を考えると、異界→現実のゲート使用よりも距離の攻略の方が戦争には使えそうな気がする。
ともあれ、そう考えると元老院がオスティアの魔法世界維持システムの一環であるアスナやネギを狙う理由もわかるだろう。彼らは自分達の権益を脅かす計画の元であるアスナやネギを消してしまいたいと考えているのだろう。ただ、それは戦争への道に進む事も意味し、穏健派の意見もあって直接的な行動をなかなか起せないのかもしれない。
では、ゲーデルは何を考えているのか。もしかしたら、最も超と似た考えを持っているのかもしれない。魔法世界を捨て、現実世界に帰る手段を模索する。それは、後の魔法世界の現実世界への出現=維持の放棄を意味し、全ての人を助けられない事を意味するのかも。形的にはMM元老院の地球への侵攻とも似ているが、もっと穏健な方法と言える。彼はその地位とは裏腹に権力を憎んでいる可能性もあるので、魔法使いの力を制限することを条件に、現実世界との共存の道を考えているとか。

  • 矛盾点

しかし、もちろんこの推測にも様々な矛盾が残る。一番気になるのが、ゲーデルがネギを魔族化(?)させようとした事だろう。あれにはどのような意味があったのか。
実は、今回挙げたこの推測の他に、大きく分けて後三つ考えている推測がある。
一つは、魔法世界が作られた世界だとして、仮想現実的な世界である場合。(案外つまらない結末になりそう)
もう一つは、魔法世界が実は別の時間軸に存在している場合。(他の設定と組み合わせると複雑怪奇になる)
そして、魔法世界にとって魔力がより具体的な悪影響を及ぼす、つまり魔界などとの関係が生じる場合。(完全に妄想が入っている)
これらは、さらに独創的な設定を追加しないといけない、より妄想系(上記推測よりも!)なので、これ以上は書かないが。
ここでは「メガロメセンブリア大魔法艦隊の宇宙からの地球侵攻」という面白そうな絵ずらを空想してつい長々と書いてしまったが、何にしても、まだ何一つわからない状況という事だ。