ネギま!ULTIMATE GUIDE BOOK THE BIBLE

売っていたので、即買ってパラパラ読んでみる。
ネギまは何回も読み返しているけれども、こういう整理された形で振り返ってみると、色々と考えさせられるところが有る。
特に心に残ったのが、インタビューにおける赤松健の言葉。「麻帆良祭編までは美少女ラブコメで魔法世界編からは少年冒険もの」的な事を言っている部分。これって、以前からも漏れ伝えられていた事だけれども、改めて聞くと一寸した衝撃を受ける。
その衝撃なのだけれども、その心情をより具体的に言ってみると、どうも「寂しい」という気分だったり。
今の魔法世界編は面白い。それは確かなのだけれども、それでも何処か「寂しい」という気分が付きまとう。それはやはり、自分の中では麻帆良祭までの所謂「学園編」への期待が強いからだろう。
自分が求める「ネギま」は、他に例えてみると「ディズニーランド」なのかもしれない。
そこには魅力的なキャラクターが沢山いて、それらは決して変わっていく事が無い。ミッキーやドナルドやプルートが必ずいて、シンデレラの城が建っていて、必ずパレードがあって、という完全なる箱庭。けれども、いつも何か新しい事件が起きそうというワクワク感があって、実際にアトラクションに入ると新しい刺激とかが追加されていて、楽しい気分にさせられる。
まず、明確な世界が出来上がっていることが大前提で、アトラクションは後付けの手段。麻帆良学園とクラスメイトが前提で、ストーリーは手段。キャラクターよりもアトラクションを重視していたら、ディズニーランドが富士急ハイランドになっていたみたいな事になる。もちろん富士急ハイランドも充分楽しいのだけれども、それはディズニーランドにリピートする楽しさとは一寸違うだろう。深いストーリー展開は楽しいけれども、それは麻帆良学園でクラスメイト達が一丸となって生き生きと活躍している世界でないと、どこか寂しい。
この本を読んで初期のネギまを思い返し、そんな事をつらつらと考えさせられた。
また読み返してみるかなあ。

魔法先生ネギま! ULTIMATE GUIDEBOOK THE BIBLE 2003~2007 (少年マガジンKC)

魔法先生ネギま! ULTIMATE GUIDEBOOK THE BIBLE 2003~2007 (少年マガジンKC)