魔法先生ネギま! 281時間目 ネギ・パーティ、取舵一杯!全速前進!!

さてさて、前回からクラスメイト達の全力の反撃が続く展開。のどかに引き続き夕映が、そして茶々丸が大活躍を見せる。すげー。
今回、なぜだかそのスピード感の上手さが強く感じられた。これって、所謂マンガのコマに発生する「引力」の話。「漫画をめくる冒険」的な。
最初キャラは右向きで、読み進める方向に抗い、敵からの攻撃を受けている。が、反撃を開始するとコマの進む左に向いていく。そのため加速力が付くと言う感じ。そういう見せ方の上手さが、例えば夕映達が脱出の行動に移ったコマとグレートバル号の疾走感に繋がっているところとかにとても顕著に出ていて、見ていて本当に心地よい。どうやらここで一段落させるようだし、見せ場として力を入れて描いた結果だからだろう。
あと、夕映の心理変化とかもよかった。エミリィを亡くして茫然自失。そのまま倒されかねない状況の夕映をコレットが身をはって庇う。その献身によって、初めて自分が成すべき事を思い出し、悲しみを怒りに変えての反撃に転じる。そんな段階がちゃんと描かれている。夕映が怒りよりも人を想う悲しみを優先させる性質だという事が分かるわけだ。それが分かるからこそ、その怒り攻撃の原動力が、深い悲しみの強さである事も分かり、その活躍に強い意味が込められる。
夕映、かっこいいなあ。それに、人間だと分かったビーも。こういう戦いを潜り抜けてこそ、真の意味の強さを実に付けていくのだろうと感じさせられる。
それにしても、茶々丸アーティファクトにはまいったw。なぜ、超包子なのかと若干いぶかしく想っていたけれども、まさか本当に意味があるとは。ここまであからさまだと「魔法世界は火星」の時と同じく、色々推測するよう促されているように思えるw。
つまり、アーティファクトとして出てくるべきものの中に超の発明品が紛れ込んでいた事が何を意味するのか、という事。それはつまり、全くの謎組織パクティオー協会の存在を再検討しなければならないという事か。そしてそれは、「魔法とは如何にして生まれたのか」という事にも繋がってくるのかも知れない。
ここで、茶々丸は「未来から届いた」と言っているが、それは本当にそうだろうか。もしかしたら、それは「もともとそこにあった」のではないか。それこそ2600年もの昔から。つまり、今の魔法世界は、西暦2130年から更に2600年後の未来世界なのではないか。ゲートとは現実と異世界を結ぶと言うより、別の時間と場所を結ぶものなのかもしれない。「空飛び猫」は茶々丸の為にその昔から超が用意していたものだったりして。
さらに、もしゲートが現代と2700年以上未来の世界と繋がっているとすれば、ゲートも昔からあった可能性がある。それほど過去からゲートがあったとした場合、今まで考えていた事とまったく根本から違う見方が出来はしないだろうか。
つまり、「魔法世界の存在が魔法を実現させた」ということ。
今から130年後の未来、科学の進歩により魔法技術が生まれた。そして、魔力という力が世界にばら撒かれた。それがゲートによって2600年昔の地球にも少しずつ漏れ続け、それが魔法として認識されていたと言う考えはどうだろう。22年周期で魔力が漏れ出すゲートが世界中にある事からも、決してありえない事では無いだろう。
・・・などという事を先日の魔法世界の考察文の続きで書こうとしていたのだけれども、それを補完するような設定が出たようにも思い笑ってしまった。かなり前から考えていた設定の一つだが、調子に乗って書いてしまった。まあ、非常に突飛な推測なので、自分でもあまり信じてはいないが。笑って流してよい妄想だろう。
茶々丸アーティファクトの能力は、どの程度のものなのだろう。ダウンロードされたのはコスチュームとガンのみ?ボディーも強化されていたりして。「衛星」などというものは、あらかじめ用意されているものw。案外、現実世界のどこかにも存在し、より巨大な火力が使えたり、変身してロボになって、茶々丸と合体したりして。それこそ「こんな事もあろうかと」の一言で、あらゆる事が実現できそうだw。夢が膨らむなあ。