コミケ80雑感

コミケの一般的な感想はいつも、オタクのごった煮、皆欲望に忠実で見苦しい・・・的モノだと思うのだけれども、今年を見た限り、少し違った印象を受けた。
最近少しずつコミケが浄化している。3日目となればエロ同人誌の独壇場・・・なはずなのに、その雰囲気が少し薄れている。どこのブースにも女性の売り子とかがいて、和気藹藹としている。男性向け同人誌だけではなく、健全本も結構勢力を取り戻し、ある意味、本当の意味での同人誌即売会的な雰囲気がある。
これは、最近のアキバでも感じていた事。どうも最近、エロ同人誌売り場が少ない。それに大量に買い込むようなオタクもあまり見かけない。世間の不況が、エロだけで中味のない作品を駆逐し、作品愛を深く感じられる様なものだけが残されているのか。
もうこうなると、私の定義ではオタクではないのだよなあ。つまりオタクブームはもう去りつつあり、今はポップカルチャーの時代に移ってきているのでは無いかと思える。
やっと、狂乱の時代が去ったというべきか。真性のオタクとしては少し寂しくもあり、そしてどこかほっとしつつもあり。今後も動向を見守っていこう。