こんどは大野安之か

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  • 【無料配信】ちょうど100作品目! 大野安之先生の 『精霊伝説ヒューディー』(全3巻)を公開しました

大野安之に関しては、既に『That’s!イズミコ』があがっているけれど、100作品目として選んだり、中の人の解説を読んでみると、評価はかなり高いみたい。
『That’s!イズミコ』に関しては、知ったのが結構後だったけれども、一度どっぷりはまった事がある。一作品にどっぷりはまると、その作者にもはまっちゃうんだよね。危うく?同人誌にまで手を出しかけて、そのあまりの「凄まじさ」に、流石に「引いた」というw経験があったり。
とにかく、この『精霊伝説ヒューディー』は大傑作。良い意味でも悪い意味でも非常にバランスの悪い漫画家(失礼)である大野安之にして、最も構成がしっかりしていて読み応えがある作品。(未完だけど)こういう、引きずり込むような漫画に最近出合ってないなあ。まあ、研鑽してないだけだけれども。
「ローティスなあじゃ」は「ちょっと・・・」という作品なので、出来れば、今度は「ゆめのかよいじ」(少年画報社版。角川は駄目よ)をあげて欲しいなあ。
P.S.
考えてみると、この頃は、SF漫画家にとってある意味不幸な時代だったのかも。だって、あの士郎正宗の「アップルシード」が突然変異的に出て来た後だったんだもの。なんというか「アップルシード」って、未だにこれを超えるSF漫画が現れない、ってくらいの作品だよね。大野安之なんかは、イズミコで満足していた所にこれを出されて、触発されて「ヒューディー」を描いたんじゃないのかな。中の人の記事にも少しあるけれども、この頃はSF漫画がどんどん先鋭化していって、けど、それによって凋落した感がある。今あるのはSF漫画じゃなくてエンタメ漫画だよね。