CLAMP FESTIVAL 2011 TOKYO 味の素スタジアム

会場に着いてまず最初に思ったのが「なぜこんな所でやる事になったの?」
ステージは、会場の1/5も使っていないだろう。水樹奈々が居るとはいえ、彼女が全曲歌うのではないのだから、それにアニメ系のイベントなのだから、実はそれほど客層が広いわけではない。台風に直撃されなかったのは僥倖だけれども、直射日光にされされてのライブは、やはり盛り上がりにも影響がでる。まあ、夜の部ではその分雰囲気が出てよかったのだけれども。
イベントの内容的には、豪華ゲストが出演しての歌あり、生コントありのかなり豪華なイベントだった。スガシカオとか来ちゃうし。
けどなあ、何か物足りない。いや、後ろのスクリーンにはその作品の映像とか流したりして、アニソンステージとしての雰囲気を出していたのは嬉しかったのだけれども、どこか突っ込みどころが足りない。というのも、そのアニメ作品の映像がどこかピント外れだったり、豪華ゲストが作品の歌を歌うけれども、作品について特に触れなかったりと、なんだか作品愛が薄い、と思ってしまう。最後の曲で「上を向いて歩こう」なんて、ステージ構成者が「アニソンじゃ駄目だ」と認識している事を証明しているような物。アニメや漫画作品に対する信頼が足りない証拠だ。ガッカリしてしまう。
やはり、作品に係るライブなのだから、もっと作品の方から盛り上げて欲しい物。客の反応を見ても分る。そりゃスガシカオが出てくれば、相当盛り上がるけれども、丹下桜の一言はそれ以上に観客を熱狂させていた。そういうイベントなのだから、例えば、なぜか影ナレに徹していた久川綾とかステージに上げるとかして欲しい。いやいっそ、もっと作品毎にヒューチャーして、声優とかガンガンステージに上げて欲しい。まめぐが居て花澤が居ないなんて片手落ちもいいところ。それよりなにより、榎本温子が「Be My Angel」を歌わないなんて、ありえないでしょう。
いや、まあねえ、丹下桜岩男潤子がステージ上で手を繋ぎながら歌う姿を見るなんて、奇跡的なことをしてくれただけどもありがたいイベントではあるのだけれども。もう、それだけで元は取れたとも思うけれども。
けれども、結局、どんな大きなステージよりも、学祭とかの作品が好きな学生達の作るステージとかの方が魅力的になる、という事を証明してくれたイベントだった、という所か。

こばと。イラスト&メモリーズ

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