魔法先生ネギま! 341時間目 私、嫁ぎます!?

ここのところ、ほぼ毎回「深そうな謎」が提示されていて、つい感想を書きたくなる。最終回に向けた伏線回収において、色々大きな決定を謎として提示する構成の妙、といったところなのかもしれない。
・・・まあ、「魔法世界決着編の最終回」と受け取っておこう。
で、今回の大きな謎は、ネギと明日菜の払った「大きな代償」との事。
ネギについては、ほぼ明らかになっている。彼は既に人間ではなくなっているとすら推測される。マギアエレベアの使いすぎで生身の部分をすり減らし、魔力によって構成された存在となったと考えても良いかも。つまり、エヴァみたいな「真祖」と同じような存在とか。
一つ推測出来る事として、あのフェイトとの最終決戦の時、二人のガチンコのぶつかり合いの最後に、クラスメイト達がネギの姿を一瞬見失ったけれども、それって本当に一度はネギが倒されたいたのかも知れない。フェイトが「姫の力を借りて」と言ったのは、明日菜の力によって「ネギが再生された」とも考えられる。まあ、真相はどちらでもよいのだろうけれども。
では、明日菜の代償は何か。
明日菜は、まあ、考えてみると元々奪われる部分が多いキャラだ。だからいくらでも想像できる。後は設定の決着の付け方次第、と言っても良いくらい。
そこをあえて推測をあげるとすれば、それは「寿命」だろうか。
寿命が短くなったのではない。逆に、正に「寿命そのものを無くした」と推測される。結局、ネギのやっている事は、魔法世界の存続らしい。魔法世界人は現実世界にやってくる事が出来るようになっても、「現実と同じ存在になること」については、やはり「無い」という設定になりそうな気がする。魔法世界や魔力の設定がどうもその方向性を示している。
となると、どうしても魔法世界が仮想世界として存在し続ける事は絶対的に必要。実際、ネギのプロジェクトとしては、そのように動いているらしい。となると、魔法世界を維持する「管理プログラム」のようなものが存在し続ける必要があるだろう。
明日菜は、元々その「魔法世界の管理プログラム」のような存在であった可能性が高い。だって、昔から不老の存在として居た訳だし、今回も魔法世界を再生したのは明日菜の力だったし。・・・だから「ネギの再生も可能」という推測も出来るわけだ。
その明日菜が、なぜ一時的にも普通の存在として麻帆良学園で平和に生活していたのかというと、その任から解かれてちゃんと成長できる存在になっていたから。けれども、今回の魔法世界再生という行為によって、その管理プログラムとしての責務を始まりの魔法使いあたりから奪い返した・・・だから今現在、既に明日菜は不老の存在になっている、というのが真相かしれない。
こうなると本当に、明日菜の代償は大きい。だって、それって魔法世界の「神様」になるようなもの。神様って、もう人間じゃない。「死んで仏になる」と同じくらいの意味だよね。「まどか神」と同じ様な物。とんでもなく大きな代償と言えるだろう。
けどなあ、それが本当ならクライマックス的にはどうなんだろう。自分で出した推測に対して駄目出しするのも間抜けだけれども、結局ナギが言っていた「アスナの救い」にはなっていない。ネギは、父から引き継いだ宿命を真の意味で解決していない。
例え、ネギも真祖と同じ様な存在として不老になったから、「二人で末永く魔法世界を見守り続けます。(終劇)」とかになっても、それって真の意味での大団円とは言いがたい。ネギと明日菜、二人の人生の身代わりによってもたらされたハッピーエンドだから。(まどかマギカもそうだよね)
・・・だからこそ、魔法世界と魔力の設定については、もう一波乱無いと、ネギまには真の意味のハッピーエンドは来ない、と思っている。つまり、魔力と魔法という存在の本当の意味を見つけ出して、ネギやエヴァ、そして明日菜が「普通の存在になる」こと。その為に、魔族とか魔界とかの設定を設置していると思っているのだけれどもなあ。
そのためには、つまり、ネギまに真のハッピーエンドを迎えさせる為には、まだまだ連載が長く続いてもらわないと、困る。
ほんと、お願いしますよ、赤松センセー。