伊藤かな恵「ココロケシキ」発売記念イベント「伊藤家のお誕生日会」 津田ホール

ファーストアルバムの発売にして、初の正式ライブどころかツアーが決まっている、正に勢いに乗っている伊藤かな恵のトークライブ。
だからこそ、かなーり期待していた。やはり、彼女のこれからのアーティスト活動をどう促進させるかとか、ファンの心にしっかりと刻み込む事で、ライブのファンのノリも全然違ってくる。とても重要なイベントと言えるだろう。
・・・けれども、実際には実にいつもどおりの、ゆるーいトークイベントだった。ほんと、中味が全然ないくらい。
アルバムについて一言聞いて、PVについて一言聞いて、それでネットで取り寄せたファンからのメールをネタにして特に関係無いトークを3つ4つして、終了。サプライズのお祝いとかプレゼントコーナーとかはトークじゃないしね。おそらく、トークの構成に30分も考えていない。メールも選ぶもの間違えて、それだけで時間とっているし。いや、これはやはりイカンでしょ。
今までのシングルの時のイベントとは違う、それこそアーティスト伊藤かな恵の集大成にして、本格活動の正に「さいしょのさいしょ」なのに、この体たらくとは・・・、ランティスやる気ある？
彼女の生歌を聞く機会はあまり無いが、それでもそれを聞いた時は、単なるアイドル的な売りでは無い、アーティストとして確立させていくことが充分可能なレベル、アルバム出すのも納得、と思ったのだけれども、ランティスとしては違うのだろうか。
まあ、「伊藤家」という態のイベントで、伊藤かな恵の小動物的な言動を見るのは、実に癒されて嬉しいという事もあるのだけれども。
しかし、ちいさくてかわいらしい、けれどもアーティストとしてもしっかりしている、その両立をしない限り、ライブももしかしたら、今回のツアーが最初で最後とかにもなりかねない。こんなイベントでお茶を濁されては、伊藤かな恵自身の心も盛り上がらないだろうし、ファンだって侮ってしまう。結果、そんなことになりそうな気がする。
伊藤かな恵がこれからどちらに向かうのか、向かっていけるのか、気になるトークイベントとなってしまった。

ココロケシキ(初回限定盤)(DVD付)