加藤英美里 2nd LIVE -merry- 新宿BLAZE
なんだろう、このとても久しぶりな、楽しい感覚は。久しく忘れていた小規模声優ライブの楽しさ、アイドル声優イベントの楽しさを味わった気がする。
ここ1・2年、いま一つ「これだ！」と思える声優イベントに出会っていない。いや、作品のタイトルイベントだったり、アニフェスだったりでは素晴らしいイベントは沢山あるし、もちろん大規模声優ライブやツアーで良いものは沢山あるのだけれども、大規模化しすぎていたり、なんというか興行として完成しすぎたりして、心の底から楽しめない事が多かった。
しかし、ここには昔ながらのアイドル声優としての歌と、それを歌う声優と、それを支えるファンが居て、とても良い空間を作っていた。素晴らしい。
加藤英美里についての個人的な認識は、やはりらき☆すたが最初。始めてイベントで見たのは4年以上前になるが、実際に意識したのは３年半前のシャイニンガールのステージ。そこでの彼女は少しおどおどしていて、とても一人のステージが勤められるとは思えない感じだった。らきすた武道館イベントの時も緊張からか声出ていなかったし。
その印象が強かったので、ファーストライブの時には完全にスルーしていた。今回参加したのは、一重に最近の声優活動が立派になってきたから。らきすた一発ではない、声優としての粘り気のある演技が、かなり魅力的と思えるようになってきたから。しゃがとかQBとか、どうにも無視できない存在になっている。
とは言え、ライブと演技は別物だし、言ってみればご祝儀的な感じの参加で、それほど期待していなかった・・・のだけれども、これが予想外に素晴らしい。
彼女のライブの魅力は、まず「笑顔」にあるだろう。ライブ中終始笑顔でいる。で、その笑顔が一時でも曇らないような性格の良さが常に滲み出ているのだけれども、これは精神的に強くないととても出来ない。最初のイメージとはまるで違う。いつの間に化けたんだ？と驚いてしまう。いや、最初の印象が単に勘違いなだけだったのだろうか。
そして、歌う曲はアイドル的な恋の歌からノリノリの電波曲まで、声優アイドルに歌って欲しいと思えるラインナップが全て揃っている。正に正統派のアイドル声優のノリだ。
最近では、声優といえどもアーティスト的な面を持っていないとだめと、歌としては素晴らしいけれども「アイドル声優に歌って欲しい歌」を聞かせてくれる人が結構減っている。・・・その事に、加藤英美里の歌を聴いて思い至った。「そうだよ、俺が見たかったのは、これだよ！」と、心の中で膝を叩く思いだった。
歌もしっかりしているし、サービス精神も旺盛で、なにより笑顔。もう、心置きなく楽しめるパフォーマンスだった。
そして、ライブの中の更なるサプライズとして、ゆるゆりの大久保留美が。二人してゆるゆりライブの制服コスを付けての登場。「大事件」で大いに盛り上がる。他にもはぴかぴとかも歌う。
なんだか久しぶりに、ライブで本当に力を貰った気分だった。こういうライブがあるから、声優イベントは止められないのだよなあ。
・・・「契約して」とか言われちゃったし、知らない内にソウルジェムとか抜かれたかなw。
セットリスト
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