第66回アニメスタイルイベント 芦田豊雄の素顔を語る!? ロフトプラスワン

先日回顧展に行ったのも、このイベントに参加しようと決めたからなのだった。
実際に話を聞くと、回顧展をやっていることから、アニメ様がその流れでこのような会を決めたらしい。回顧展そのものもスタジオライブの主催で、ライブ側としても、このような会をするのは渡りに船的な感じだったようだ。つまり、誰にとっても望まれていた会だったということだろう。
それもあってか、実に良い会だった。スタジオライブのキーマンとも言える神志那弘志、吉松孝博わたなべひろしの三人と、芦田豊雄の外部キーマンと言うべきOUTの大徳哲雄が、実に深く、しみじみと故人を振り返っていた。内容的には、前半はOUTとの係わり合いから芦田豊雄の人柄について、後半は故人というよりもスタジオライブの足跡についてと、広く深く語られていて、とても興味深い話ばかりだった。
特に後半の話で語られたスタジオライブからの人の輩出とかを聞くと、この芦田豊雄という人の今日までアニメ界を支え育ててきた力と影響は、実は相当なものだったのだと認識させられる。単に技術を育てたとかいう事だけではなく、その人柄がある事によって、アニメ業界の雰囲気を変えるほどのものだったのではないかと思えたり。それくらい、人との繋がりを大切にする人だったらしい。
本当に惜しい人を亡くしたものだ。
客層も、故人を偲ぶファンと業界人が半々だったのではないかと思われ、会場も熱のこもった感じだった。正に芦田豊雄を偲ぶ会として、実に良い空間だった。参加していて身に余る思いだった。

魔神英雄伝ワタル メモリアルブック

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