モーレツ宇宙海賊 3話

まあ、ファンタジーなんだろうけどさ。 
宇宙に対する憧れを表現する為に、宇宙に出る事の楽しさを描写したいのは判る。けれども、どうにも宇宙を安易に描きすぎているのが気になって仕方が無い。
前回からも、金属むき出しの無重力空間をヘルメット一つ着けずに遊泳するシーンとか気になっていたけれども、あんな無造作に宇宙遊泳する描写を見ると愕然とする。宇宙に始めて出る人もいるとか言っていたけれども、まさか宇宙遊泳する中にもいたのかとか、宇宙空間の心理耐性は大丈夫だったのかとか、どうやって姿勢制御しているのかとか、事前に行動計画も作らずに出たのかとか、そもそも自動制御のセイルが故障も理由も無くからまるのかとか、そのあまりの安易さに、流石に頭痛がしてきた。
このあたり、もう少しリアルに描いてくれると思ってたんだけれどもなあ。
この調子だと、宇宙を描くというよりも、単に女の子の心理を描く事に重きを置いた、ぬるま湯系の展開に終始しかねない。つまり、宇宙を舞台にしていて海賊とか言っているけれども、実際には普通の女の子の人生相談的な要素しか描かれないみたいな。
考えてみると、ステルヴィアとかも結局そんなぬるさがあったし、案外サトタツ監督ってこのあたりの突っ込んだ設定とかを描ききるのは苦手なのかなあ。宇宙を描く、異世界を描くということは、そういった細かい設定へのこだわりによって面白さが出てくるのだけれども。