「ネギま」は、「オタク心」の育ての親である

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ネギま部屋の楊さんが、こんな事を書いていた。

『こんなに感想サイトがあって、単行本も売れてて
 たぶん、まだ人気もあるのに・・・
 多くの意見・要望・批判が出る。
 そして、批判しつつも感想書いてる方は
 なかなか感想を書くのをやめない不思議な漫画』
 ・・・という・・のをふと思いました^^;

これについては、以前から私も思っていて、また、これについての独自の答えを考えていた。
ネギまは、オタクにとって相当大きな作品だと思う。ネギまに触れたからこそ、オタク人生に足を踏み入れた人も多いだろうし、既にオタクであった人にとっても大きな影響を受けた人が沢山いるはずだ。
先日、こんな記事を書いた。

こうして整理して考えてみると、アイドル声優の流れの中で、ネギま声優の存在の大きさを改めて実感する。今、水樹奈々の大活躍があるように、アイドル声優の存在はブームと言えるほどの大きさだが、その流れを作ったのが実はネギま声優たちだったという事は、あまり世間でも認識が無いだろう。それは、ネギまがアニメ化でことごとく失敗し、表舞台に立てなかったからでもあるのだが。
しかし、好きな作品のCDを買ってオリコン順位を意識する、とか、ネット上でファン企画を練ったり、作者も係わりあう事で作品の解釈を議論したり、言ってみれば、現在あるオタク達の行動そのもののいくつかを作った作品とも言える。
ファンの中には、エヴァなどそれ以前の作品で既にオタクになっていたものとかも居るだろうし、ネギまが全てとか認識する者も別段多く無い(というか今となっては珍しい?)だろうが、ネギまによって「オタクとしての行動原理を規定されている」者は結構多いのでは無いかと思える。それも無意識的に。
だからこそ、ネギまを好きだった人が、たとえ途中で嫌いになっても無視できない。なぜならば、ネギまはオタク心の「育ての親」的な存在だから。もしくは生みの親であった人も居るかもしれない。
いや、それ以前にネギまに興味を持った事が無い人でも、オタク的行動をしていると何処かで知らぬうちにネギまに関連する事に係わっていたりして、やはり無視できない事にも成り得るだろう。
少なくとも、今20代〜30代のオタクはきっとそうだろうし、そんな存在が、まだオタク文化の主流として活動しているのも事実だろう。
人は例え親を嫌っても縁を切る事はできない、というのが、オタクのネギまに対する立場と考えている。