鴨女文化祭 〜逃げるな!攻めろ!ジャージ部魂!!〜 品川ステラボール

いかんなあ。なんだか最近「このイベントは参加して損か得か」みたいなことばかり考える癖が出来つつある。そんなさもしい事を考えても、イベント楽しんだ事にはならないし、それだけで絶対に損なのにw。けど、そんな事をイヤでも考えさせられるイベントが、あまりに多すぎる。
で、あえてこのイベントを評価させてもらえば、「ギリギリセーフ」と言ったところかな。
いやね、はっきり言って反則だと思う、次回新作の上映で時間を稼ぐのは。だって、どうせ作って無料で放映する予定な訳で、「宣伝で」見てもらう為に先行上映会を無料で開くくらいなわけだし。金とって開くイベントで、前情報無しでやるべきではない。
それに、イベント出演者の選択が露骨過ぎる。言ってみれば、キャリアのある声優が全部はじき出されて、若手ばかり。いかにもギャラでもコストを下げようという意図が見え見えだ。
だものだから、声優パートについては、時間的にも内容的にも貧弱な印象が拭えなかった。例えば、ヴィラジュリオとか、えり様とかが一人でも来ていれば、少しは違ったろうになあ。その役はアステリア金元寿子が頑張っていたけれども、彼女の売りはやはり真面目さだから、一人ではちょっと難しい。
とは言え、元々作品自体が上手い具合に構成されているので、なんとか逃げ切っていた感じ。つまり、基本的に若手だけで主要キャラが押さえてあるので、生アテミニドラマとかも普通に面白く出来ていたし。
そして、やはり中島愛の存在が大きいよね。彼女にOPED任せてあるので、彼女さえ連れてくれば、イベントして最低限必要な生ライブが出来る。特に、今回は二期のOPも披露してくれたのだけれども、これが結構長大な楽曲で、その後ろのスクリーンで一期の映像が流れていて、この一曲だけでラグリンの作品世界に引き込んでくれた。やはり音楽の力は偉大だよ。
そして、イベントを締めるという意味で佐藤監督が出てきて一言いったのも大きい。これでなんとかイベントとしての帳尻がついた感じ。
お目当ての三人娘はというと、ピンである石原夏織は、彼女の真面目な性格として、やはりピンであろうととても一所懸命なのが見ていて微笑ましい。いや、主役は頑張りすぎない方がこういう場では逆に「立つ」んだよ、とか言ってあげたい感じ。瀬戸麻沙美も真面目な娘だけれども積極的で、頭の良い所を見せたりポジション的にははまっていた。茅野愛衣は、ねえ・・・どこまで行っても崩れない人だなあ。松岡禎丞にエプロンを手際よく着付けたりして。ミニドラマでもあらゆる小技を見せていて、声優としての魅力はさすがといわざるを得ない。
イベントの最後にはキャスト観客全員で「ジャージ部の歌」で〆。
まあ、イベントとしてはなんとか逃げ延びたのかもしれないけれども、タイトルからして「逃げるな!攻めろ!」なんだから、もっと攻めの体制で二期に臨んで欲しかったよね。