岩男潤子復興支援ライブ “heal for people” vol.29 〜ボン・ボヤージュ!ハムペンギン!〜 渋谷TOKYO MAIN DINING

それにしても、岩男潤子の歌声は、本当に「美しい」。
最近「美しい歌声」とは何か、という定義を考えたりするのだけれども、ただ単に澄んでいるだけでも駄目なようだ。声に厚みがあるだけでも駄目、テクニックで歌い回しが良いだけでも駄目だろう。ならば何かというと、きっと、それらをまとめる精神が必要。美しい歌声を出したいという、強い想い。そして、それはおそらく、自身の声帯の限界を超えてしまうほど、痛めつけてしまうほどのものであってこそ意味があり、そうした試練を潜り抜けることによって勝ち得るものなのかもしれない。
聴くと耳に蜜が流されているかのような濃密な、それでいて涼やかな甘い響き。まるで壊れやすい飴細工で作られた、精巧な芸術品のような歌声だ。いや、これほど美しい歌声は、他にそうないのではないかと思える。本当に素晴らしい。
久しぶりに参加した岩男潤子の正式なライブ。といっても、今回は少し趣向が違っていて、フランス公演を控えた田中公平とのユニットw「ハムペンギン」による、所謂ジョイントライブ。岩男潤子の歌声を充分堪能出来るし、ある意味レアな曲が生で聴けるという意味で貴重な機会なので、参加出来てよかった。
今回、特にフランス公演を意識しているからか、アニソンに重点を置いているのも嬉しい限り。スカーレットとかやはり嬉しい。出来れば、この機会に田中公平の名曲を、例えば「ゲキテイ」とかを岩男さんが歌ってくれたりすると更に素晴らしかったのだけれども、流石にそれはなく・・・というか、会場には横山智佐ご本人が来ていたとか。他にも、何人か声優さんが居たり。それとは別に、田中公平本人の迫力の弾き語りがあったり。ワンピースでも大いに盛り上がるw。
そして、今年の夏コミで販売予定のハムペンギンオリジナルソング。この作詞は畑亜貴に依頼したのだという。甘いデュエットを発注したら、ドロドロの歌詞が出来てきたとか。・・・それはそうだろうw。畑亜貴岩男潤子を素材にして、それ以外に作ってきたら、それこそ驚くw。岩男潤子畑亜貴という組み合わせは、正にベストマッチとも言うべきで、出来れば今後もタッグを組んで、聞く者を美しくも恐ろしい世界に引き摺り込むような歌を作って欲しいものだ。
本当に、岩男潤子のライブには、最近認識を新たにさせられとおしだ。やはり今度はソロにも行かないといけないなあ。

岩男潤子 (Live Lab.) [DVD]

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