Minori Chihara Live 2012 PARTY-Formation 幕張メッセ イベントホール

そして、追加公演二日目。こちらは趣向をガラリと変えて、ほとんど別のライブとなっていたり。いや、もちろんダブっている曲も多いけれども、それでも二日間でやった曲数とか考えると、相当に凄い事だ、これは。有る意味、先日発表されたサマーキャンプの予行演習的な感じかも。
ただ、このライブに参加して、一つだけ気になっていることがある。それは、先に放映されたニコニコ動画で斎藤Pが語っていた「茅原実里の一番辛かった時期」。
実は「武道館を成しえて次の目標が見つからない」事が辛いのだという。その事は、実際に「メッセージ04」でも明確に語られていた。茅原実里は「まだ探している」のだという。
彼女はある意味本当にまっすぐな人なのだろう。それはこのライブにも明確に現れていると思う。どのような所に現れているのかというと、つまり「茅原実里が泣かない」ということ。彼女にとって見果てぬ夢と思っていたものが達成してしまい、彼女にとって感情を使い果たす方向性が見つからない事が、そのような形で現れているのかもしれない。
ライブは「特別なもの」だ。「特別なもの」でなくてはならない。
おそらく、茅原実里はこのライブにも、その「特別なもの」を見出そうとしてチャレンジしているのだと思うのだけれども、それでも観客の体感として、きっと彼女は見出していないのだと思う。それはやはり、とても辛い事だと思う。なぜなら、ライブで彼女が観客に与えるべき「特別なもの」を彼女自身が持ちえていないのに、何かを与えなければならないのだから。ファンとしても、茅原実里というアーティストが今後何を与えてくれるのか、期待するしかないというのも辛いものだ。
実を言うと、このライブの発表はかなり遅かったため、バッティングした他のライブを捨てて(ぶっちゃけ「ゆるゆり」)参加していたりする。きっと捨てられた方でも、特別な想いでライブをつくっているはず(ほぼ新人のキャスト達がメインでパシフィコを埋めようというのだから当然)で、そんなところからも、つい茅原実里の立場の厳しさを意識してしまったり。
彼女自身が、何か突き抜けた心境になってくれれば、それはそれでよいのだろうけれどもなあ。

ZONE//ALONE

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