乃木坂春香の秘密 ふぃな〜れ♪Presents N’s LIVE in TOKYO −ONE DAY SUMMER CARNIVAL!− 新宿BLAZE

・・・なんだか、途轍もなく長い旅を、終えた気分。
N’sのライブについて、私が求めるものは、唯一つ。それは能登麻美子の歌。
例え、隣にネギまで追いかけている佐藤利奈が居ようが、かっこよく決めている生天目仁美が居ようが、影のボス植田佳奈様が居ようが、トークもダンスも絶妙な清水香里が居ようが、まとめ役として頑張っている後藤麻衣が居ようが、申し訳ないが、能登麻美子が一番。これだけは変えようがない。
始めて能登麻美子の生歌に出会い、その歌声に衝撃を受けたのは、2004年TAFの「ヤミ帽ステージ」。考えてみれば、ネギまのイベントの本格スタート(1学期が2004年5月)よりも前だ。
その歌声は、今までに聴いたどんな歌声とも違っていた。くぐもった声に聞こえながら、実際には包み込むような響きが有る。それは、一度耳に届くと耳、鼓膜はもとより、脳全体を揺さぶるかのような、不思議な響きだった。その不可思議な感覚に、その場で「なんなんだこれは!?」と叫びだしたいほどだったw。以来、能登麻美子の生歌が聞ける機会を、常に追い求めていたように思う。

しかし、彼女が歌を歌う機会、それも彼女のソロ部分がある曲を歌う機会は、非常に限られていた。彼女自身がソロアルバムを作ってくれた事もあったが、それはやはり、世間一般で言う所の「上手い歌」として評価はされなかったのだろう。彼女自身、非常に慎ましやかに、ソロライブイベントを1回だけ開催して、その後活動を続ける事は無かった。
だからこそ、能登麻美子がキャラソンを歌う作品とそのイベントは実にありがたい。「乃木坂春香」は、正に私にとって能登麻美子の歌が聞ける作品として、とても貴重な作品だった。
・・・そして、今に至り、能登麻美子がキャラソンをピンで歌ってくれる作品が他にあるかと言うと、また、これからそういった作品が生まれるかと言うと、実に心もとない。おそらくは、この「乃木坂春香」が、能登麻美子の歌にクローズアップできる、最後の作品となるのでは無いかと思える。そして、その「乃木坂春香」から生まれたユニット「N’s」の奇跡の復活である今回のライブは、やはりユニットとして、これが一つの区切りとしていた。つまりそれは、能登麻美子の生歌が人前で響く、最後の機会かもしれないということになるわけだ。(実際にはN’sは10月の電撃ライブにも参加するが、ユニット曲がメインだろうから能登のソロパートはあまり期待できないだろう)
そう思うと、能登麻美子の歌を追い求めてきた8年にも及ぶ活動が、このライブをもって一つの区切りと考えざるを得ない。それは、非常に寂しい想いではあるが、同時に、正に雲を掴むかのような当て所ない旅路に、一つの終着点を見出したかのような、どこかほっとした気分でもある。そしてなにより、その終着点としての今回のライブは実に輝いていて、こちらの想いを十二分に受け止めてくれた。
今回のライブは、正確にはN’sライブ、では無い。実際にはみらんであった生天目が入って、N’s+1ライブと言える。そして、その生天目能登麻美子の隣に常に居るということが、実に良い効果となっていた。能登麻美子はどうしたって皆を率いるような性格ではない。しかし、生天目能登の隣に居てサブセンターを務めることで、能登が気張らず、いつもどおりのふんわりとした雰囲気のままセンターを務める事が出来ていた。そういった意味では、今回の能登は何時に無く、自然体の彼女だったように思う。特に緊張を感じさせる事も無く、こちらが望んでいた「あの」歌声を響かせていた。惜しむらくは、能登麻美子のソロソングは無かったのだが、デュエットなどでその歌声を響かせていて、その歌声をしばらく振りに堪能する事が出来た。・・・本当に、これをどれほど待ち望んでいた事か(T_T)。
そして、歌もダンスも、メンバー全員が「沢山練習した」というとおり、実に立派なもので、充分堪能した。能登のミニスカ生足ダンスなぞ、もうこれ以上は何も望めないくらいw。
有る意味、このライブをもって、個人的には一つの区切りとしても良いくらい、充分満足させてもらった。最後にこのような機会を作ってくれて、感謝したいくらいだ。
とは言え、欲望には際限がないもので、もし出来うるならば、次の機会を作って欲しいという想いも潜ませてはいる。その様な機会が何時か巡ってくる事を、今後も薄ぼんやりと待ち続けることになるのだろう。

キャラクターソングコレクション MAMIKO NOTO CHARACTER SONG COLLECTION

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