〜Sphere's orbit live tour 2012 FINAL SPECIAL STAGE〜 幕張メッセ・イベントホール

なんだか、困った事になってきた。
元々、私のスフィアに対する意識は、かなり冷静な所にあったはず。最初にミュージックレインのイベントに参加したときから、どことなく観察の立場を心の中に持ち続けてきた。特に、けいおんでスフィアが大ブレイクした時などは、そんな大きな動きを、外野の立場で眺めていたような気がする。
ところが、最近そういった冷静さを欠きそうになる自分を自覚する(^^;。かなりの思い入れを以って彼女達を見て、熱心に応援している自分がいる。彼女達の活動をずっと見てきて、今更ながらそんな気分になっているのが、なんとも不思議だ。
・・・ただ、その理由はなんとなく判っている。結局、アニオタとしての意識で彼女達を見ていれば、応援せざるを得ないのだ。今となっては、彼女達の全てが声優として素晴らしい活躍をしている。もちろん、それはスフィアとして大ブレイクした時既にそうであったのだけれども、逆にそのブレイクが彼女達のアーティストとしてのイメージを強め、それが雑音になって深く入り込めなかったという事があったかもしれない。(・・・もう一つの理由として、その当時の彼女達の歌声そのものに、どこか今と違う、クリアでアーティスティックだけれども心情的に入り込めない色合いを感じていたのだが、それは上記の感覚に引き摺られたものかもしれないので、定かでは無い。)
今の彼女達の歌声は、一人ひとりに声優としての重みがある。人気キャラを背負っていて、その色合いがハーモニーの中に織り込まれている。そう感じると、その声優アーティストとしての重みが4倍となって迫ってくる「スフィア」というユニットに、アニオタとしてどう考えても抗う事が出来ない。
今回、長期に渡るツアーが実施され、それに「なんとなく」6回も参加してしまったのだが、これは多分、元々何処かで今までより強く惹かれていたからなのだろう。そして、そんな機会が出来てしまった事により、自分の立場を気付かされてしまった。まあ、やばいよね。これは(^^;。
スフィアのライブは、激しい。いや、応援するファンの方も激しく楽しむ事が出来る、といった方がよいか。彼女達はダンサーを付けず、自らが振りをしてステージを飾る。その振りは観客に伝播し、どうしてもフリコピに成らざるを得ないw。単なるPPPHでは足りないと、会場全体がフリコピで踊るのだ。そりゃ激しいというものだろう。それもほぼ全ての楽曲においてそうなのだから、こうなると、ただ単にライブを「聴いている」というものではない。本当の意味で、会場全体が「参加している」状態になる。
こういった「参加している」感覚が極まると、それはツアー参加の積み重ねによる「慣れ」とか「飽き」ととかも、何処かに行ってしまうのでは無いだろうか。なぜなら、自分の「鍛錬」wが積み重なれば、それがより高いシンクロ度を生み、より楽しい感覚が生まれてくるのだから。今回参加した6回のライブは正にそんな感覚で、参加すればするほどより楽しくなっていたり。
スフィアは、今となっては声優アーティストとして巨大な存在なのは間違いない。ただそれなのに、彼女達の回りに、「出る杭は打たれる」的な嫌な空気があるのが、残念でならない。彼女達がこれからも、その力をクリアに発揮していってくれる事を、強く願う。

Pride on Everyday(初回生産限定盤)(DVD付)

Pride on Everyday(初回生産限定盤)(DVD付)