ASCII MEDIA WORKS 20th Anniversary DENGEKI MUSIC LIVE!! SWEET STAGE 幕張メッセイベントホール

そして、このライブ、これはもう既にして伝説的なライブと言ってよいだろう。
昨日のステージはある意味前哨でしかなかった。なぜならそのセトリは、今後他でもやる機会があるだろうから。
しかし、この日のセトリは違う。ここで流れた楽曲のいくつかは、いわば「その時代に歌い捨てられていた」もの。この日のコンセプトは「萌え」であり、やはり、萌え作品の寿命は短い。ならばその作品における楽曲が歌われる機会も、実は限りなく少ない。キャラソンなど生で披露されいない方が多いくらいだ。ここで歌われた曲はあくまで主題歌なので、実は披露される機会もある程度あっただろうが、それでも、「その時代」で歌われたのみのものもあっただろう。過去に参加したイベントを思い返して、本当に懐かしい、その時代にしか聞いていない楽曲もあった。思いがけず再会したような気分。
そんなレアでありつつも大切な楽曲を挟みつつ、その上で萌えをコンセプトに、これからの楽曲で盛り上げる。シスタープリンセスLove Destinyで始まり、Love liveへ至るセトリは、正に電撃の萌え楽曲の歴史となっていて、実に素晴らしいものだった。
特に、今回参加した声優ユニット3組については、少し特別に書いておきたい。

  • N’s

彼女達については、おそらく最初のステージから見ているだろう。ただ3回きりの正式ライブも参加している。自身でも言っているように、結成当時に既にしてベテランとも言える声優が集まったユニットが、どうしてここまで続いたのか、思い返すと不思議でしょうがない。しかし、その理由は判っている。それは彼女達自身が同人活動までして続けたから。つまり、本人達の意志によるもの。むちゃとも言える同人ライブを継続し、結果、能登を加えた正式メンバー+1で、ここにやってこれた。アリーナという、正に夢の舞台で最後の時を迎えた。これは、なんというか、奇跡的なことと言えるような気がする。

  • RO-KYU-BU!

彼女達の復活も、期待してはいたけれどもほぼ諦めていたので、嬉しい驚きで一杯だ。メンバーの一人一人が、結成当初そうでなかったものも含めて、今となっては全員スターであり、その破壊力は現時点最強とも言える。女性声優アイドルユニットとしてスフィアに比肩する可能性をもつ、幾つからのユニットの一つといえるだろう。作品のポテンシャルはかなり狭いところwを狙っているが、声優たちの魅力はそれを充分補う。メンバーを見る限り、やはり、今後活動し続けるのは大変だと思うのだけれども、どうにかTV続編にあわせてライブなどして欲しいものだ。

そして、注目の存在。アニサマでは非常に短かったので、やっと彼女達のパフォーマンスをじっくりみる機会が出来た。そして、その完成度の高さに驚く。
以前からアイマスのライブなどで常に思っていたのだけれども、スクリーンのアニメ映像とライブパフォーマンスをシンクロする事は出来ないのかと思っていた。それはアイマスの最初のライブの時少しだけやっていた演出であり、アニメライブの最適な演出だと思い続けていた。それを、より完成度を高めて、いや、ほぼ完璧なシンクロとして実現している。理想としていた演出が目の前に出現し、本当に驚いた。
いや、パフォーマンスはパフォーマンス、この素晴らしいものを生かすも殺すも、アイドル声優の世界では声優業にかかっていると言っても良い。これからの個々のメンバーの声優としての活躍に、大いに期待したいところだ。

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PS
そういえば、伊藤真澄が以前に「Raspberry heaven」を歌ったのはたった1回きりだとか言っていたけれども、それって「あずまんが大王ライブ」のことなんだろうな。その日は連荘で徹夜イベントに向かうとかしてたはず。懐かしすぎる。