当代の主要女性アイドル声優ユニットを語ってみる

ここ最近、アイドル声優ユニットの活躍が活発になっている気がする。元々声優ユニットは作品から由来する例が多いが、最近はアニメ、声優イベントの商業化が活発化しているからか、単に「作品の販促」に留まらない、作品を超えたユニットに発展しているものが多いと感じる。もちろん、独自活動をするために結成されたものもあり、その数の多さで、全体を捉えるのが難しくなるくらい。ここで有名どころの個人的なイメージをまとめておきたい。対象は、4人以上で、独自ライブを開くユニット。

元々ミュージックレイン4人組として地道な活動をしていたが、けいおんのヒットに併せて大ブレイク。今では押しも押されぬ大人気アイドル声優ユニットとなっている。元々ソニーという巨大企業傘下ということもあり、四人ともかなりしっかり声優業の地位を固めており、楽曲のアニメタイアップも多い。作品やアイドル活動の質向上に繋がるのならば、企業力も必要な力だろう。正に、死角なしの展開ではあったが、一時、中傷という悪質な妨害を受けて若干足踏みしたことも。しかし、各メンバーが、既にそれを跳ね除ける魅力を備えている。純粋な事務所由来ユニットとして動きもとりやすいはずであり、今後とも大いに活躍して欲しい存在だ。

有る意味「声優ユニットTHE IDOLM@STER」は存在しないはず。純粋な作品由来であり、作品があってこそ活動している。しかし、ゲームからネットへと幅広い人気を得て、息も長く、コンセプトが「アイドル」という事で、今となってはそのアイドル活動は確固たるものと言えるだろう。個々のキャストは、一部をのぞいて「アイマス声優」といえるほど特化しており、逆に、作品由来で括りが緩い故にイベント参加がレアなキャストも居る。それでも、ネットを通じた作品人気は非常に大きく、一度ライブを開けば未だにチケット確保が難しいほど。先のTVアニメも大成功を収め、ファンの幅もより広がっていると思われる。既にかなりの期間活動しているというのに、未だ衰える気配の無い化物コンテンツであり、その象徴とも言えるユニットである。

現在、少し過渡期に入ってきているユニットだろう。かつてDUPを作り上げた木谷社長によって、ブシロードの主力としてプロジェクトが生まれ、この声優ユニットが結成された。メンバー全員がその傘下事務所所属と実に堅固な構えだが、プロジェクトそのものが作品由来であるが故に、作品の人気にその存在意義も変化する可能性が高い。特に強い人気を得ている作品群とも思えないので、どうしても企業主導の印象を受ける。武道館ライブを成功させた一大人気ユニットしてよいはずだが、作品に続きがあるのか、それがユニットの今後を占う状況だろう。三森すずこを筆頭にメンバー自身の魅力も勝ち始めている中、今後のミルキィホームズとしての活動が気になるところだ。

今、飛ぶ鳥を落とす勢いの若手筆頭ユニット。由来作品「ゆるゆり」が、その年を代表するほどの人気萌え作品となり、一種「けいおん」を髣髴させるブレイクとなった。続編もつくられこれも好調。純粋な作品由来ユニットのはずだが、メンバー四人すべてが身の軽い若手の為か、活動が活発かつ結束が固いことも人気を得やすい要素となっているだろう。作品由来ではあるものの、様々なイベントをこなしている。個々のメンバーの他の活躍の場も広がってきており、ユニット総体としての人気はまだまだ伸びそう。今後の作品展開も期待でき、これからも楽しませてくれそうなユニットだ。

今となっては正に夢の共演ともいえる、スターばかりが揃っているユニット。結成当時、花澤香菜井口裕香日笠陽子は既に中堅どころとしての立場を得ていただろうが、それでもその後の評価の方が華々しい。そして日高里菜小倉唯に至っては、それこそ結成後のブレイクで最若手の筆頭ともいえる人気を得ている。この5人がユニットを組み、ライブのためのしっかりとしたダンスパフォーマンスを練習しているという事自体、ファンにとってはありえないほど凄い事だ。そのツアーライブは、一つ一つが伝説的なものだったと言える。その活動期間は決して長くは無いだろうと残念に思っていたのだが、今回、TVアニメの続編が決まった事により、今後の活動に希望が芽生えてきている。是非、再度ライブをしてくれる事を祈るばかりだ。

元は数々の萌え作品を作ってきたG’s誌上企画の「ラブライブ!」。プロジェクト発表当時、その評価はあまり芳しくはなかったが、その後キャストが発表され、キャラデザも洗練され、その活動が活発になるのに併せて、評価は高まりつつある。明らかにAKBを意識した総選挙、キャストの一部がアイドル出身など、アニメ・オタクシーンとしてはアイドル色が強い、アクの強さも最初の出足を遅くしていた気がするが、それも最近では受け入れられ始めているだろう。PVアニメの出来の良さも評価を高めている要素の一つ。キャストのパフォーマンスもレベルが高い。今はまだ他に押され気味だが、来年予定されているtvアニメ化によって認知度が高まった時どのように評価されるか、期待は高まる。

元々同じ事務所同じメンバーで活動していたらしいが、その後ゆいかおりの活躍の流れを受けて再結成といったところか。その点堅固な体制のユニットといえる。ゆいかおりが歌って踊る活動から入ってきて、能登有沙の経歴とかを知っていると、純正アイドルユニットと思いがちだが、実際には純粋声優ユニット。今はどうしてもゆいかおりの活躍が目立つが、能登有沙松永真穂の活躍も期待される。正式なライブはまだ(招待ライブのみ)だが、デビューからアニメタイアップも獲得し、これからの活動が注目されるユニットだ。