「この中に1人、妹がいる!」Vol.1 Blu-ray発売記念イベント 科学技術館サイエンスホール

中妹については、何よりイベント的な仕掛けが華やかで楽しそうというイメージが先にあった。事実、イベントが先行して色々やってくれたし。作品の内容自体も、まったき「萌えアニメ」というべきもので、その萌えをネタにまで昇華する姿勢が実に明確で、爽快だった。言ってみれば、アニメ制作としては邪道かもしれないけれども、観客を盛り上げるという意味では総体として正しい、その点では実に「真っ当な作品」だったと思える。
有る意味、こういったイベント込みで愉しむべき作品とも言える。その点、今回イベント参加出来たのだけれども、これって申込者全員参加出来たのかな?もし抽選で外れた人とかいたとすれば、それは製作側に文句を付けたいかもしれない。
イベントの内容自体は、実に他愛ない。メインヒロイン5人のキャストが登壇し、作品に関する質問とキャスト個人に対する質問一つずつ、今度発売されるOVAの上映。そして、OPとEDのライブと、プレゼント抽選会という内容。
本当ならば、OVA上映の代わりに、もっと沢山声優さん達のトークを聞きたかったし、後半になってメインヒロインの一人となった小倉唯トークとかももっとしっかり聞きたかった。けど、まあ、それは仕方が無いか。
いってみれば、必要最低限的な内容のイベントとも言え、それは裏を返せば、実は、商業的には決して成功ではなかったのかもしれない、とか思ったり。調べて無いけれども、売り上げあまり良くないのかな?
ただ、最近、世間的にもそういった「萌えバブル」みたいなものが「本格的に弾けた」印象を感じているので、その波に飲まれたようにも思う。世代交代的な雰囲気で、こういう「真っ当な作品」を軽く見る印象。実に勿体無いと思うのだけれども、こればかりは仕方が無い。
実際、この手の作品は、イベントも込みで総体で見ないといけないという事で、この一瞬にそれが出来るかというタイミングもあるので、このイベントの雰囲気も込みで作品が決まってくる。出来ればもっと盛り上がって欲しかったし、この後も展開が続くくらいの勢いも欲しかったのだけれども、それはどうなのかな?
それでも、一つの決着を付けてくれたイベントという事で、とても楽しく参加する事は出来た。
どうにか、奇跡の復活とかして欲しいものだ。