花澤香菜「silent snow」PVの解釈について

さてさて、花澤香菜の四季をコンセプトにしたシングルリリースもこのCDで一段落。毎回、凝ったPVも見どころの一つなのだけれども、今回のPVは特に見どころが沢山あったので、書き留めておきたい。
というか、実写の映像表現に対しては門外漢だけれども、サンライズのアニメパートが入っていたりすれば、それに解釈をつけるのは、オタクとしての義務だよね。(←一寸間違い)
サンライズのアニメ、花澤香菜といえば、当然思い浮かぶのが「ゼーガペイン」なのだけれども、そのキャラがマジに登場し、ほぼコラボ状態になっているのが大きな話題。ゼーガ好きとしても、なんだか胸が熱くなる。
けど、ここは単にそういった「お遊び」ではなく、PVのストーリーラインの方を追っていきたい。
歌詞の内容はシンプル。過去に約束をしたけれども今は離れている相手に対して、雪の中で想いを募らせている様子が描かれている。どのような約束をしたのかも、今後どのような展開になるのかも明らかではなく、感傷だけが描かれた歌詞と言える。
これに対して、つけられたPVはストーリーが結構明確になっている。
香菜は、学生時代に天文部のタケシ(おそらく部長で、将来の夢は宇宙飛行士)と、なにがしかの約束をする。時は流れて、香菜は海外から故郷の街に戻ってくる。そして、当時の彼との約束に想いを馳せる。その時、彼は宇宙飛行士として宇宙ステーションにいることを知りながら。また、彼の手元には卒業時の寄せ書きがあり、二人の心がつながっている事が暗示させられる。・・・こんなストーリーが読み取れる。
しかし、実はこれだけではPVで描かれているかなり多くの部分が明確になっていない。その最大の原因は、香菜はどのような約束をしたのか明らかではないから。
ここからは、その「二人の約束」が一体どのようなものだったのか、推測してみる。
香菜は、卒業時にすでに彼と離れ離れになる覚悟を決めている。それは、色紙の中から読み取れる。つまり、例えば、彼と同じ道を歩んでNASAに行くために海外にいった、とかではないだろう。彼がどんなルートで宇宙飛行士になったのかは不明だが、やはりある程度海外で活動しているだろうと思えるのだが、しかし、それに香菜は着いていった訳ではない。
ただ、写真を見る限り、香菜はどうやら海外の大学で、科学の研究をしていたと推測される。香菜はどのような研究をしていたのだろうか。
PVを見ると、雪にまつわる自然のイメージ映像が多い。また、香菜が空想に耽ったとき、彼女は宙に浮かび、雪の世界を駆け巡っている。
これらから想像するに、香菜の興味は元々自然にあり、自然環境学に進んだのではないかと推測される。そして、雪に纏わるものと言えば、やはり温暖効果であり、自然環境変動学分野の研究者となっていたり。
では、彼との約束は何かというと、それはやはり、宇宙飛行士の仕事である、宇宙で行う研究を、香菜が提供すること。
つまり、「あなたが宇宙に行くのならば、私は地球で頑張って、あなたと繋がっていく」という約束をしたのかも。
香菜がその分野である程度の成果を上げ、彼へも宇宙研究の一つを提供できていた。そして、宇宙を駆ける彼の目と、自分の目を重ね合わせて、宙を飛ぶ夢想をしていたのではないだろうか。
二人の共同作業により、その分野に大きな成果が上がるかもしれない、それは、もしかしたら、人類の行く末を左右するような大きな成果だったり・・・なんて。
雪、約束、というキーワードに、宇宙飛行士という要素を組み込んだことにより、いろいろと妄想できるようになっていて、とても楽しいPVだ。(^^)

Silent Snow(初回生産限定盤)(DVD付)

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