「マギ」後夜祭 –マハラガーン- 東京国際フォーラムホールA

一歩会場に足を踏み入れて、ぎょっとした。これは完全にアウェーだw。
マギが女子に人気があることは承知していたが、ここまでのものだったとは思いもしなかった。少なくとも、このイベントには石原夏織戸松遥も、さらに夜の部からは大久保瑠美もいるのだから、ゆいかおり、スフィア、ゆるゆりと、女性声優としてのアイドル性は十分なはず。男女拮抗ぐらいだろうと思っていたのだけれども、全然違った。ほぼ9割は女性客で、まあ、アウェーと言う事だ。
なので、窮屈な思いはしたのだけれども、イベントとしては実に素晴らしかった。基本的にはキャストによるゲームが中心、というかほぼそれだけ。けれども、その内容は当然全て作品にちなんだものだし、最後には生アフレコもあり、実に充実していた。さらにいうと、昼の部と夜の部では、構成からして全く内容が違い、両方参加しても十分楽しめた。イベントとして、作品世界に入り込める感じで、とても楽しかった。
イベントそのものを紹介し始めると、内容が濃い事もあり、いくら書いても書き足りなくなるので、ここは女性声優についてのみ書き留めておこう。
まずは、大久保瑠美。いや、彼女は実にそつがないなあ。あらゆる場面でとても的確なコメントを残すので、キャラ的に活躍の場は少なかったけれども、要所要所で場を沸かしていた。生アフレコで点をつける場面があったけれども、個人的には彼女にこそ満点をあげたいくらい練られたアドリブをしていた。
戸松遥は、まあ、いつも通りw。リアクションが派手で、屈託がなく、つまりは豪快。小野Dとの「あっち向いてマギ(ホイ)」無限対決は、伝説として残るくらいだろう。また、モルさんの魅力を語るシーンで「足、足、足!!!」とアピールしていたけれども、それは御自身の足のアピールにもなっていたりw。
そして、石原夏織・・・なのだけれども、なんだか彼女の立ち居振る舞いを見ていて、感動してしまう。やはりマギはアラジンが中心として、ある意味、彼女がこのイベントの座長を務めている感じだった。そんな立場をしっかり受け止めている感じが、とても良い。おそらく、彼女にとって最大限の力を発揮している様子で、だからこその、飾らない「素の石原夏織」の魅力を感じることが出来た気がする。そんな様子に他の男性声優陣がタジタジになるシーンとかもあったり。あらゆる場面で、彼女の頑張りによってイベントの底上げがされていたように思う。
作品と共に、声優陣の魅力もふんだんに楽しむことが出来たイベントだった。
ただ、イベント開催において色々不手際があったのは残念。最初の入場時間から押していたし、もちろん開演も押すし、キャストもその事を意識してか、より濃いイベントを作ろうとしてくれたように思うのだけれども、結果として夜の部は3時間に及ぶ内容で、結果として終演は9時半を過ぎるということに。グッズ販売も入場者に不親切な案内で、結局、時間切れで買えない人も居ただろう。これだけ大きな人気を持つ作品のイベントなのだから、もっと万全の体制で臨んで欲しいものだ。次回に期待したいよね。

マギ 5(完全生産限定版) [DVD]

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