上坂すみれ 革命的ブロードウェイ主義者同盟 決起集会vol.2〜大正一〇二年度御挨拶〜 東京キネマ倶楽部

結局GWの前半は、その全てを声優イベントに費やすことに。楽しかった(^^)。
で、最後は上坂すみれ。本当ならば決起集会vol.1にも参加したかった。
最近、アイドルについて色々考えている。その中で、アイドルに最も大切な要素は何かとか考えていたのだけれども、やはりそれは「無垢」であることだと思う。
アイドルとは疑似恋愛の対象であり、それは愛よりも「恋」。男共は、アイドルに無垢な心を求めて恋をする。無垢とは、何も知らない純白の心。一昔前のアイドルが、よく「ぶりっ子」と呼ばれたのも、そんな存在を演出していることを揶揄されてのことだ。
しかし、今は情報多寡の時代。どんな少女でも、「何も知らない」という訳がないだろう。「ぶりっ子」にも限度がある。そんな中、アイドル声優においては「ぶりっ子」の一つの類型が生まれる。それは「オタクっ娘」。アニオタがアニメに夢中になって女子と付き合えないのと同じように、「オタクっ娘」ならば、恋愛には疎いのではないかという安心感が生じる。「アイドル声優ならばアニメ好き」という最低限のラインが引かれすらしたり。
だが、それも過去の話。オタクは今や珍しい存在ではない。アニオタでもリア充は居るはず。単にアニオタくらいならば、リア充のスレた腐女子かも、くらいにしか思われかねない。
もっと強く、リアルから遠ざかるほど深くオタクな女子でなければ「安心」出来ない。「無垢」だとは思えない。
思うに、上坂すみれという存在は、そういったアイドル声優に「より無垢なる存在」を求める流れの延長線上にいるような気がする。
さて、前置きが長くなった。
この決起集会、会場は大正時代のクラブを模した「東京キネマ倶楽部」。そこに、大正時代の歌謡曲が流れ、ステージには狐のお面を被った大正時代の紳士が2人立像しているという、超怪しげな雰囲気。もうそれだけで革命の意志に呑み込まれてしまいそうだった。
そして、上坂すみれが登場し、怪しげな踊りと共に、不可思議な歌が歌われる。や、やばい。これに呑み込まれてしまうと、国賊になってしまう。これは抵抗せねば・・・抵抗、、、、
「ウラァぁぁ!!!ウぅラァぁぁ!!!うぅぅぅらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ハッ、俺はいったい何を!?w
決して持ち歌が多いわけではない。というかシングル1枚しか出してない。なので、「パパ聞き」のキャラソン1曲と持ち歌2曲を歌うと、その次はトークコーナーなのだけれども、そこでも「大正時代講座」となって、彼女のロシア、ミリタリー、近代歴史とジョジョの無駄知識が披露される。ハラショー。
・・・や、やばい。本当に洗脳されるw。
しかし、その楽しげにロシア知識を披露したり、無心に怪しい踊りを踊っている様子を見ると、なぜか、この子は「乙女」だなあ、と思えてしまう。そう、そこには「無垢」があった。実際に、幾多の時代、男共は革命の時に乙女の無垢なる心にこそ、その志を託してきたものだ。
いやはや、上坂すみれは本当に面白い存在だ。まだセカンドシングルが決まったばかりだというのに、今度はツアーもしてしまうという。そのアグレッシブさも頼もしい。
彼女は、一体どこまでいけるのたろう。とても気になっている。