たまこまーけっと「もちもち トーク&ライブイベント〜歌だ!踊りだ!お祭りだ!〜」 ゆうぽうとホール

たまこまーけっとは、アニメとしては人情ものとして丁寧な作品だけれども、それゆえ大人し目で、ドカンとライブをするとかのイメージがあまりない。とは言え、結構当初からキャラソンとかの展開をしてくれていたので、もしかしてと思っていたのだけれども、やはりこのように、かなりしっかりとしたイベントをしてくれて、なんだか、正に棚から牡丹餅的に嬉しく思っていた。
いや、本当に素晴らしかった。
出演者はデラ役の山崎たくみをMCに、キャラソンアルバムの6人が揃う。ほとんどがこの手のステージに慣れておらず、最も頼もしいのは、実は最年少の日高里菜だったり。しかし、この作品でチャンスを掴んだ者として、誰もが作品に熱意を持って対しているのがとても良く判るので、そんな態度が実に好ましい。
前半はトークパートと言う事で、作品を振り返ったり、クイズをしたり、そして、生アテレコをしたり。
この生アテレコが秀逸で、自分たちで選んで来たシーンもあったらしいのだけれども、正にバトン部の3人などは、初めて3人で絡んで会話する体育館のシーンを持ってきて、この場所のアテレコをしたとき、何度も取り直して、キャラを作っていったという話をしてくれたり。なんというか、作品が生まれる瞬間を再現してくれた訳で、それだけでも嬉しくなってしまう。他にも、少しずつアドリブが増えて行って、どんどん面白くなっていくのは、この手の企画のお約束w。
また、ラジオ企画からのバトン部バトン実演もあった。三人ともうさぎ山高校の体操服を着て、本格的に披露。唯一の経験者であるりなっちの採点で120点の素晴らしい出来だった。感動した。
そして、ライブパート。まあ、最初から期待してはいたけれども、それでもきっちりソングアルバム全ての曲を歌ってくれたのは、嬉しい限り。
どれもこれも、キャラの特徴を最大限に表現したものだから、歌を聴いていると、ずっぽり作品世界に入り込めてしまう。特に、チョイの曲などは、キャラというよりも、あの世界のあの国の民族音楽的な設定なものだから、より世界観が伝わってきて実によかった。
そして、なんといっても、ヒロインの洲崎綾。ヒロイン役を射止めた後の顔合わせのあいさつで突然泣き出してしまったという逸話が披露されていたが、とにかく彼女がとても頑張っていて、その上で泣き上戸なものだから、もう、要所要所で感動的な場面が生まれてしまう。彼女のOP、EDを一生懸命に歌う様子、観客に対して素直に感謝して涙する様子に、こちらも感動せざるを得ないw。
なんだか、とても清々しいものを見た気がする。やはり、こういった若手による精一杯のアニメイベントというものは、実に良いものだ。それも、自身が魅力的なコンテンツに携わり、作ったという自負をもってイベントに臨んでいる様子が伝わってくるところが、なんとも嬉しい。
こういうアニメイベントは、アニオタにとって最高の体験だ。こう言う機会を作ってくれて、本当にありがたく思う。

TVアニメ「たまこまーけっと」キャラクターソングアルバム twinkle ride CD

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