高垣彩陽 2ndコンサートツアー2013 〜relation of colors〜追加公演 舞浜アンフィシアター

ついに、本当に最後の最後、追加公演の開催。
彼女の奇跡的な歌声を聴ける機会が、これで暫く無くなってしまうと思うと、寂しくて仕方が無い。
これはもう一種の麻薬、「歌声による感動」という麻薬だ。
高垣彩陽の歌が素晴らしいのはもう当然だが、それがなぜここまでこちらを感動させられるのかと言う事については、実は上手く整理出来ていない。単純に技術が高いからということでは無いのは確かだ。
彼女の事は様々なアニメイベントで見てきた。そのどこででも、彼女の腰の低さに定評があった。彼女は、どのアフレコ現場でも、直向きに声優家業を続けているのだろう。そういった真摯な態度は、アニオタとして、なによりも好ましい事だ。どの作品に対しても、まず愛情が感じられた。
だから、信じられないのだ。そこまで声優家業に没入出来る人の中に、それとは別の、万人が認めるほどの凄い歌声が潜んでいると言う事が。そんなところに、彼女の爆発的な歌声に対する感動があるのかもしれない。
ライブ中、ちょっと面白いハプニングがあった。トークの最中に、彼女の「喉がなった」のだ。その時、彼女は喉の事を「小さな神様」と呼んでいた。彼女にとって、喉は「神様」なのだろう。
いや、実際には、その喉は彼女の努力の賜物だろう。それでも彼女はそれを「神様」として感謝する。何事においてもまず自身を引いて、与えられているものに対して感謝する。その徹底して謙虚な姿勢こそが、高垣彩陽という才能を作り出し、そういった姿勢を感じられるからこそ、彼女の歌に感動させられるのかもしれない。
これからも、高垣彩陽という特異な才能が、その魅力を発揮できる場をより多く見てみたいものだ。例えば、高垣主演のミュージカルアニメとか、出来ないものか。この才能を、今のままにしておくのすら、勿体ないと思える。