GANBA RUNBA FESTA!!!!!!!!!〜2年振り、しかも最後〜 初台DOORS

さて、こっそり書いちゃおうかな。
この日は特別な日だった。オタク文化が新世代へ移行する象徴的な日だった。そう思うに、このイベントが開催されていたというのも、実に感慨深い。
ガンバルンバライブとはどんなイベントか。繋がりと言えば、清水愛廣田詩夢、そして門脇舞以石毛佐和井上直美、そしてあきやまかおる。このメンツを見れば、らぶげ、らいむ色、ネギまという、2000年代中ごろ、萌えアニメ全盛期の云わば徒花的な作品が連想されるだろう。そこにあきやまかおるがバックアップとして付いている感じ。
つまり、ちょうど今の様に世間的に何か新しいもので沸き立って、ちょっとしたバブルのような感じ、その一世代前の一線で活躍したメンツが揃っている。ある意味奇跡的な組み合わせと思っていたのだけれども、そんなイベントの、今ここでやるタイトルに思い付きで「最後」とつける辺りが、ハコファクトリーの凄いセンスだろう。そう、やはりこれは、ここで「最後」としてやる意味は計り知れない。正に新旧のクロスオーバーがこの日であったという、明確な印象となるから。
もちろん「最後」とされてしまうのは寂しい。けれども時は流れるよね。ネギまだって、ここにいる馬鹿盛り部メンバーが最後のコロニーと言えるし、清水愛も仕事が少しづつシフトしている。昔のままではいられない。
それもあってか、この最後と銘打ったイベントへの、キャスト陣の力の入り方はかなりのものであり、とても嬉しいものだった。
まずはゲストの呼び方が素晴らしい。馬鹿盛り部からは狩野茉莉清水愛あきやまかおるからは新旧のユニットメンバーとして坂本美里、そして門脇舞以からはストパン繋がりで大橋歩夕。誰もが、自信をもって推薦できる気心の知れたメンバーを連れてきたのではないだろうか。つまりは、イベントとしてのパワーアップが本当に良い意味で図られている。
そして、各自のパフォーマンスも、ダンス、民族音楽、ラジオドラマ、プログレ、ブートキャンプwと、実に多彩かつ自身の特色がとてもよく出ている。それらのバラエティ豊かな才能を見るに、本当に各自が持てる力を惜しげなく披露してくれているのだろうと思える。
そして、忘れてはならないのが清水愛。「どっちも好きだと言いなさいっ!」「Chimeric voice」を歌ってくれたのには、参った。もうこれは生で聞く機会は無いものと諦めていたので、本当にここで聞けて良かった。特に「Chimeric voice」は、清水愛オリジナルソングの中の最高到達点の歌だものね。

しかし、それがまた象徴的だ。
「時を超えても」「終わりなど否定する」
この歌は、何があっても、「世界が壊れ」ても、終わりの無い想いを歌った曲だ。例え、タイトルに「最後」と書かれていても、それが終わりではないことをこの歌によって暗示しているかのよう。
主催者的になっているあきやまかおる自身も、「一つの区切り」としてあえて「最後」としただけで、次が何も無いという訳では無いとのことだった。何か別の形でもよいので、このような活動はまたやって欲しいものだ。

Chimeric voice

Chimeric voice