コミケ84初日 東京ビッグサイト

酷い暑さだ。それでもここを訪れてしまうというのは、やはり業だろう。
実際のところ、今年のコミケはアニメイベントが重なっていて、あまり自由に動けそうにない。睡眠時間削ってイベントに差しさわりが出るのも嫌だし。結果、雰囲気だけ見に行くつもりで参加。
ところが、初日から酷い目に合う。まず企業ブースに入ろうとしたのが間違いだった。結果から言うと、約2時間無意味に並ばされた。
どういう事かというと、外から企業ブースへ行く列が、東館、西館1階の大量の往来に編入する形に成っていたので、実質ほとんど入れない。ビックサイトの入り口は牛歩状態で大量の人が溜まっていた。
こんなにひどい列形成は今まで見たことない。コミケの列形成は毎年どんどんスキルが上がっていって、最近ではほとんどストレスを感じないくらいだったのに、今年に限ってこんな事になっているとは。
まあ、コミケは創作者の集まりなのだから、コミケの御褒美的な企業ブースへの出入りを、出店者有利にしたい気持ちは分からなくもないけれども、そもそも企業ブースは同人とは別枠なんだからもっと明確に切り離すべき。初日が土曜であることを認識しなかったからか人員も足りていなかったのかも。スタッフはボランティアとかで文句を言う筋合いでは無いのだろうけれども、なんというか、今までの技術伝承が崩れてしまっているように思えるのが残念だ。
そういえば、以前、今年の様に猛暑の中でのコミケがあったのは、6年前だった。その時、正にオタク文化が頂点を極めているという実感があったのだけれども、同時に衰退への予兆を感じてもいた。

今年の猛暑のコミケは、なんだかそういったオタク文化の、本当の崩壊が始まっているみたいな印象を受けたり。コミケサブカルとかの一般的な存在になっていて、過去からの伝承とかも廃れてきているとか。イベント自体はどんどん大きくなってきているけれども、その中身は変質しているだろう。いつか、大きな亀裂が生まれそうな予兆を感じた。