Please!10th Anniversary Final Event ‘summer wind’ パシフィコ横浜国立大ホール

 おねがいティーチャーおねがいツインズのシリーズを振り返る10周年イベント。これって昨年やってしまって、次はもう10年後とか言ってたよねw。それがプロジェクトの最後を飾る、として再度開催。もちろん、こんなに嬉しいことは無い。
 内容的には全く別物。三部構成として、一部は両作品を30分に再編集した映像を上映。二部は声優の同窓会としてトークパート。三部はライブコーナーとしてアーティストの歌を披露。
 実を言うと、前回のイベントの感想には少し苦言を書いてしまった。というのも、ライブとしてアーティストがメインのイベントになっていたから。

 楽曲も作品を形作る大切な要素だし、それをないがしろにするつもりはないが、やはり作品のメインは物語であり、キャラのはず。その表現者である声優が同時に出ていてキャラソンまで披露してくれたのに、並列に立つ時の主役はアーティストという構造が見ていて我慢がならなかった。
 しかし、今回はまず監督渾身の総集編で作品世界に入り込み、キャストのトークと名シーンアテレコでさらに世界観を堪能することが出来た。キャストトークでは、なんと金朋がMCを務めたのだけれども、これが実に適役。やはり10年も前の作品となると、色々しんみりするものだろうとか思っていたのだけれども、彼女の超絶なトークで終始笑いが絶えないトークパートだった。
 ライブパートではこの作品を彩るアーティストが新曲も交えて披露。前回の様なキャラソンが無いのが残念だったが、それでもやはりイベントの華は楽曲であるのは確か。おねがいシリーズだからこその沢山の名曲に堪能した。
 正に作品そのものを振り返る内容の素晴らしいイベントだった。ある意味二度目の開催として、前回出来なかった事をしてくれた気分。まるで延長戦のようなイベントでもあり、やり切った感もあるのか終演の挨拶も実に爽やかなものだった。
今度は、来年にでも「あの夏」との合同イベントとかやれば良いんじゃないかなw。