赤松健の夢は「世界」の神になることじゃないかな

「UQ HOLDER!」の情報について、雑感。
とても赤松健らしい選択だと思った。やはりこの路線で行くのかと。
赤松健の作品は一つの「世界」で統一されている。少なくとも「AIとま」「ラブひな」「ネギま」は繋がっている。だから、それを成長させない手は無い。
そして、前作ネギまで上手くいった部分は「少年のバトルもの」だった。特にコタローは扱いやすそうだった。この「UQH」は、「赤松健世界」におけるコタロー似キャラのバトルものに成りそうな感じだ。
ただ面白いのが、これら今までの赤松作品においては、物語の時間経過で必ず違う仕掛けをしている事であり、それが今回もあると考えられること。
この「世界」がネギまと地続きな「赤松健世界」だとしたら、魔法が世に知られたのは2013年、つまり現実世界の今年だ。
ラブひなではリアルタイムで時間が経過していた。ネギまでは現実世界と同じ時間から始まり、密度の濃い物語はどんどん時間に取り残されていった。そして、今回のUQHは10年先の未来から始まっているはず。ならば、UQHはネギまと同じく密度の濃い物語を展開して、「少なくとも10年連載を継続して」リアルタイムと同期する事を当初から計画しているのではないだろうか。
なんて、流石にそこまで荒唐無稽な計画を赤松健が考えているとも思えないが、今回もそのくらいの大作を目指して欲しいものだ。
そして、物語としてはこの「赤松健世界」に未だ多く残されている謎を解明していって欲しいもの。
前から思っているのだけれども、この「赤松健世界」において、最も重要なキャラ、少なくとも赤松健が特別な思い入れを持っているキャラは、最初の連載の作品「AIとま」のキャラではないだろうか。
神戸ひとしという高校生が、実はトンデモナイ天才で、実体化デバイスとかを作り出した。これこそがこの「赤松健世界」の基本となっているように思う。ネギまの魔法はどうやら科学の進歩によるものらしい描写が多くある。未来の超の技術が、過去からある魔法技術のプロトタイプ的なデザインだったりする。時間軸的には合わないが、ネギまには時間移動があるので、そのあたりの辻褄は合わせる事は出来る。
ならば、実体化デバイスこそが、そんな科学が魔力を制御する技術の先駆けだったのではないだろうか。つまり神戸ひとしこそが、「赤松健世界」を特徴付ける魔法の起源だったのではないだろうか。
神戸ひとしの元々のモデルは赤松健の知り合いの実在人物らしいが、やはり赤松健自身の分身という認識も強いように思う。だからこそ、AIとまの世界観を引きずり、ラブひなからも繋がり、ネギままで続く「世界」が出来ているのかもしれない。
UQHでは、今この時点の少ない情報でも世界の謎に挑む描写が有りそうな気配だ。もしかしたら「赤松健世界」の全てを解明するつもりで物語に挑むのかもしれない。とすれば、きっと赤松健の分身たる神戸ひとしのこの「世界」における立ち位置も明確になるだろう。
それは、もしかしたら「世界の神」的な立ち位置かもしれない。
「UQ HOLDER」とは、悠久の所持者=「無限の可能性の保持者」と言う意味とか。
・・・しがない残業続きのサラリーマンとしては、真っ先に「有給未消化者」が思いついてしまったけどねw。