そして「アイカツ!」は神アニメとなった… 〜アイカツ第1期最終回を見て〜

いやはや、もうね、ダメだね。涙で画面が見えない。
恐ろしいほどの構成だ。「想い出は未来のなかに」とか、どこかで聞いたセリフだと思っていたけれども、そうか「カレンダーガール」の2コーラス目だったか。いちご達が空港に向かうシーンの展開は神過ぎて、感動で震えがきてしまうほど。アニメの中で挿入歌をフルコーラスで流すというのも珍しい(種くらいしか思い出せない)けれども、ここまで歌詞と連動させるなんて。もし、この辺りで歌詞に意識が行ってなかった人がいるのならば、もう一度見直して欲しい。というか、俺は何度も見直したよ。見直す度に感動する。この「カレンダーガール」という曲はとても明るい曲なのだけれども、今後、この曲を少しでも耳にするたび、条件反射的に涙を堪える事になるのではないかと思っているw。
この展開の中で大きな役目を果たしているのが、あおい。ここに来て彼女視点の物語になる。最終回だけは主人公いちごは何を考えているのか良く判らない存在となっていて、それをあおいが何とか理解して受け入れようと感情を抑えつつ接し続ける事になる。
これは主人公を「ブーストさせる」典型的な展開。主人公は最終回で一種の「すごろくのあがり」に達する。物語世界の感情の輪から抜け出た存在となり、視聴者が感情移入する者では無くなる。それを実感させる為に、今までそんな主人公を見守り続けてきた存在あおいに感情移入先を移している。そうすることにより主人公いちごはどこか神秘性を持った大きな存在として感じられる。
それに、あおいの中のいちごというアイドルに対する第一のファンとして理解を示す心と親友として共にアイカツをしてきたいちごと離れ離れになる悲しみの感情のせめぎ合いが視聴者にも十分理解できるから、そのあおい視点で描かれる展開が恐ろしいほど胸に迫る。なにより、あおいは女優として演技力を磨いてきた存在だから、彼女の中で「本当の感情を抑える」ということもプロとして持ち得ているだろう。そんなあおいが感情の波に襲われながらも堪え続ける展開とか、もう見ているこっちが感情の波に耐えられず死んでしまいそう。
「Moonlight destiny」のライブシーンも素晴らしかったなあ。アイカツライブシーンの最高到達点として、滅茶苦茶力が入っていた。ついにファンネルwが登場して、アイカツの次世代機による戦いを予感させる。この一瞬はロボットアニメ的に血が滾ってしまったよw。それに、曲の開始早々に実体化オーラが現れてこれどうなっちゃうのと思っていると「オーラの第二段階もキター!」みたいな事になるし。スーパーサイヤ人2並に熱いw。
さらに、元々美月のソロ曲として設定されていたものが、ここではいちごとのデュエットとなっていた。この美月の難曲をいちごが歌いこなすという展開も感動ものだ。
そして、その美月の最後のシーン。これについては、以前このブログでも書いたけれども、理事長と美月が裏側では対立しているのかも、という事が表面に出てきたみたいでワクワクが止まらない。
そうですよ。やはりキャラにはそれぞれ思いがあって、時に対立するからこそドラマが生まれる。学園長と美月の対立は、より正確にはいちごと美月の対立がその本旨としてあるのだから、次のシリーズへの展開として、絶対にあるべき展開なんだよね。
もう、次回からのアイカツの新展開が、ワクワクして、待ち遠しくて仕方が無い。いやほんと、ここまで楽しませてくれるアニメは他に無いよ。
アイカツ!アイカツ!