ゆいかおりLIVE BUNNY FLASH!! パシフィコ横浜 国立大ホール

追加公演共々参加。
ついに、あのゆいかおりがパシフィコまで辿り着いたよ。もう、それだけで感慨無量。
それにしても、アニオタとしては運が良かった。ゆいかおりのデビュー当時から彼女たちのイベントに参加出来ていたのは。
今更ながら彼女たちの来歴を調べてみると、経歴は長い。それでも偶然メジャーデビューシングルのイベントに参加出来たことで、彼女達にかなりの興味を持つことが出来た。実際の見た目は全きアイドルで、小倉唯に至っては当時中学生。はっきり言って完全に射程外だったのだけれども、声優として活躍したいのだと言う。そういう彼女たちの声を聴いてみると、それがかなり気にかかる。
いや、アニオタとしては彼女たちを「所詮アイドル」と切り捨てたい衝動もあったのだけれども、その声の魅力が興味をつなぎ留めざるを得なかった。彼女たちが出ると言う事でアイドルの対バンライブに足を運ぶような事も。当時は声優の実績など皆無に等しかったから、彼女たち目当てに来るのはドルオタくらいだったのだろう。決して客も多くは無かった。
しかし、キレキレのキャリーさんの声と、ふにゃふにゃの唯ちゃんの声。特に小倉唯の舌足らずで包み込む様な声は耳に残り、生で聞けば聞くほどもう一度聞きたいという衝動に駆られる。
だものだから、後に少しずつ声優として実績を積み重ね人気が出始めた時には、純粋に嬉しかったものだ。これで少しでも多く彼女たちの声を聴くことが出来るから。
それが、気が付いたらあの「所詮アイドル」な筈の彼女たちが声優界で十分に認められていて、人気は上がる一方。今や「アイドル声優と言えばゆいかおり」と言って良いほどの場所にいる。
そして、その証明ともいえるのがこのパシフィコライブ。それはこちらの想像を超えるほどの現象であり、なんだか茫然としてしまうほどだ。
敢えて厭らしい分析をするとすれば、ゆいかおりは決して歌唱力で売るユニットではない。今までアイドル声優として活躍してこのパシフィコまで辿り着いた者を思い返してみると、誰もが高い歌唱力を認められた者ばかり、もしくはアイマス、ミルキィ、ゆるゆりなどの作品タイアップユニットくらいだろう。しかし、ゆいかおりはタイアップソングもそれほど多くない。StylipSとしての経緯はあるが、しかし楽曲的な繋がりは無い。
ならば、なぜ彼女達のアーティスト活動がここまで認められて人を集めることが出来るのか。
一つには、以前のアニオタならばほとんど無かったことだが、純粋にアイドルとしての魅力に惹かれてやってくるファンが増えているということは有るだろう。このアイドル全盛時代でアニメ・声優イベント華やかなりし今、そういう楽しみを当たり前とするアニオタが増えているのは間違いない。その辺りが過去のアニメ・声優ブームの雰囲気を知る者としては隔世の感であり、茫然としてしまう理由だ。
しかし、それだけでは無いとも思う。やはり、彼女たちの魅力は大きい。その魅力とは純粋に「声の力」。単なるアイドルが出す声では無い、ゆいかおりにしか出せない格別に魅力的な声優としての声をこの二人は持っている。それは、この私が彼女たちがアイドル然としていてもどうしても切れなかった理由と同じであり、抗いがたい魅力として厳然として有るのだと思う。
二人はダンスも一流で、性格も良いし、容姿も可愛い。最近では声優としての実力と実績も積み重ねてきている。これら多くの魅力があるのだから、彼女たちが認められるのは当然と言えば当然だ。
しかし、その昔あの地下アイドルが如くの小さな活動の時に見つけた魅力的な声達が、こうやって広く多くのファンの心を掴むところまで活躍の場を広げているというのは、やはり傍から見ていても嬉しいものだ。
改めて思う。ゆいかおりの声は特別に魅力的なものであり、その声を生で聞けるライブイベントはとても貴重なものだ。今後ともその機会が多くある事を願うばかりだ。