拡張現実ライブにアニメイベントの未来を夢見る

以前から初音ミクのイベントには興味があり、今回やっとそれなりに本格的(?)なイベントに参加したのだけれども、やはり充分面白かった。初音ミクという架空のキャラがそこにちゃんと存在していて、ライブを盛り上げていた。
以前から、アニメオタクとして、これはもっと大きな可能性と認識すべきだと思っている。
ちょっと前に、ラブライブに絡めてアニメイベントの進化について語ったり考えたりしたのだけれども、その進化の過程は、アニメ作品の世界をより現実に感じさせる方法の過程だったと言える。
声優が生でキャラを演じる。コスプレをする。キャラソンで心情を歌い上げる。アイドルものとしてライブという作品内と同じシチュエーションを生み出す。3Dアニメで作られた精巧なダンスをコスプレした声優が歌いながら再現する・・・。
ことアイドルアニメ系においては、もうこれ以上はない位にアニメイベントの作品再現率、完成度は高まっている。
けれども、より究極的なアニメイベントの可能性があるのではないかと思う。それが初音ミクライブのような、キャラそのものが出演するイベント。それをアニメイベントでも出来るのではないか。
だって、既にアニメでも、アイカツプリティーリズムなど、かなり完成度の高い3D映像がある。これを初音ミクライブのような画像にするのはそれなりにコストはかかるのかもしれないけれども、もしかしたら声優の生出演代と折り合いが付くところまで技術的に来ているかもしれない。
最近のアニメ作品で衝撃的だったのが、「蒼き鋼のアルペジオ」。
これって戦闘ものではあるけれども、作品の一番の魅力はキャラ萌えだと思う。そんな作品のキャラが実は全て3Dで出来ていて、それがなんの問題もなく受け入れられていた。3Dキャラ萌えがここまで違和感なく、大きな層に受け入れられたTVアニメ作品はこれが初めてだと思うのだけれど、その事は認識されているのかな。
このアルペジオ、結構イベントにも力を入れていて、声優にキャラソンを歌わせてくれているのだけれども、例えば、そのイベントに物語のキャラそのものが出演したらダメだろうか。
いや、ディープなアニオタは声優にこそ興味があるのだから、声優が出ないイベントはダメだ、ということになる?
普段からイベントで声優を追いかけているくせに、テクノロジーが進化したら声優より3D映像を求めるなんて薄情だ、とか思われたりしてw。
しかし、アニメイベントの究極の目的、「アニメ作品の世界を現実で感じること」の行先には、この初音ミクライブのような拡張現実によって現実にアニメキャラが出演するイベントがあると思える。
声優も顔出しNGとかイベントNGに近い人もいるし、ベテランになればなるほど出演料は高くなるだろう。そもそも人気のある忙しいアイドル声優をセッティングするのは難しいものだ。そういったもろもろの問題が無くなり、多くが「生で」披露されることが無いキャラソンのライブとかが、今よりも簡単に出来るということになればどうだろう。
今後、3Dでキャラを作る作品で、こういった拡張現実イベントを想定することは出来ないだろうか。そういうアニメイベントの未来像が、すぐそこまで来ているかもしれない。どこかの作品がチャレンジしてくれないかな。