田所あずさ 2ndソロライブ〜ツボミノコエ〜 TSUTAYA O-WEST

ついに参加出来たよ。ころあずのソロライブ。この娘を応援したいと言った直後から間が悪くてかなりご無沙汰になっていたので、本当に参加出来て良かった。実際のところ、今日も個人的に色々あって、辿り着けるか不安だったりしたのだけれども。ほんと、良かった。
で、彼女の歌声を心行くまで堪能する。・・・やはり良い。素晴らしい歌声だ。
これはもう、相性が良いとしか言いようがない。彼女の鮮烈で爽やかで、愛らしい歌声を全身に浴びていて、身体の奥底から快感が湧き上がってくる。何一つとしてその情動を留めるモノが無い。なんだろう、どうしてこんなに「入って」くるんだろう。
日頃から声優のイベントとか巡っている者として、つまり声フェチとして求めているモノは、結局のところ声の快楽だったりする。それは単に声の滑らかさとかではなく、不可思議なほど特異な声とか、鮮烈な声の響きであるかとか、半端無い厚みがあるとか、耳へ快楽を与える声の刺激があるかどうかということ。
田所あずさの声は、強く輝きのある響きで瑞々しい。響きに密度があるので爽やかというよりも清水が弾ける感じだ。声そのものに力があるから迫力もある。それでいて、所々に少し幼さを感じさせるナチュラルな愛らしさも織り込まれる。アニオタとしてはそういった愛らしいキャラクター性も魅力的。
実際のところ、彼女の歌が上手いかというと、まだまだこれからいくらでも伸びる余地を残している気がする。今はまだ、その魅力的な歌声を思い切り披露しているだけだとも思う。しかし、それだけに今の彼女の歌は貴重だ。上手いだけではこの快楽は味わえない。彼女の今の歌声こそ、彼女の声の「今」の魅力が生で出ているといえるのかもしれない。
いや、しかし、彼女にはもっと上手くなって貰いたいし、きっとなるだろう。
ライブの最後に一寸したムービーが流れ、ころあずの今までの軌跡が紹介されていた。そこでライブ50回の修行とかが語られていたのだけれども、それに実際少しだけ参加した者として、確かに壮絶なものだった。コアなドルオタが疎らに集う地下ライブハウスで、固定ファンが10名いるのか居ないのかの中の、正に地下ドル活動。その中で、彼女の鮮烈な歌声だけが響くという状況は、不条理の極地とも言えた。
しかし、今回、ついにころあずのCDデビューが決まったのだと言う。それもアルバムとして発売されるとか。アルバムと言う事は、様々な種類の歌が期待でき、歌の世界も広がる。声質は歌の伸び代を決めるが、センスは歌の魅力を無限に引き出す。ころあずはこれからの経験によってどんどん伸びていくはずだ。
・・・しかし、まさか、ころあずがここまでとんとん拍子に彼女が進んでくるとは思いもよらなかった。CDデビューという正式な形のアーティスト活動の場が与えられ、それもアルバム制作という、贅沢なところからのスタートとなっている。まだ、彼女の歌声を生で聞いてから一年にも満たない。あまりの展開の速さに驚きを禁じ得ないが、彼女の歌声に惚れた者としては、これほど嬉しいことは無い。
ともあれ、彼女の今後の活動に期待し、見守り続けたいものだ。

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